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http://www.asahi.com/science/update/0831/002.html
関節リウマチの標準的な治療法を検討してきた厚生労働省研究班の指針が固まった。効果の穏やかな薬を優先した従来の考え方を転換し、早い段階から効果の強い薬を積極的に使うことを打ち出す。これにより、関節が壊れるのを遅らせることが期待できる。指針は全国での治療のばらつきを減らすのが目的で、将来は患者への説明資料としても活用していく。
指針は越智隆弘・国立相模原病院長を主任研究者に、関節リウマチ治療の専門家らがまとめた。
関節リウマチは全身の関節が炎症を起こして壊れていく病気。強い痛みを伴う。これまで、比較的副作用の少ない「抗炎症薬」などを飲み、効果が足りなければ徐々に強い薬に変えていく治療が主流だった。だが、この方法では関節が壊れていくのを防げない。免疫の異常を抑える「抗リウマチ薬」をより早く使った方が、関節への障害を遅らせて生活の質を保つ効果が高いことが複数の臨床試験で分かってきた。
このため研究班はメトトレキサートといった抗リウマチ薬をできるだけ早く使うことを勧める。
一方、遺伝子組み換え技術で作られ、7月に関節リウマチ用に承認された新しい薬インフリキシマブについては、有効性があるが副作用のリスクも伴うことなどから「メトトレキサートを3カ月以上使っても十分効果が得られない例に点滴で投与する」としている。
米国の指針も同様で、抗リウマチ薬を「診断から3カ月以内に始めるべきだ」としている。
この病気は免疫の異常がかかわるとされるが原因はよく分からず、根本的な治療法は見つかっていない。国内患者は約70万人と推定されている。
越智病院長は「いずれは患者向けの分かりやすい指針も作り、治療法を選ぶ参考にしてもらいたい」と話している。 (08/31 11:48)