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●「民族」の違いによって疾患発生率に違いがある、と判明したとしても、そこから
ただちに「遺伝子の民族差」みたいな結論へと短絡するのは馬鹿げています。
生物学的な内因ではなく、生活習慣の違いが疾病発生率に反映されていることも
あるからです。
しかし、特定の「民族」の生活習慣に着目し、その「民族」が特に多く摂取する
飲食物や嗜好品、特徴的な生活習俗(公衆浴場を好むとか日光浴を好むとか)など
に“つけ込む”ことで、生物学的(生理学的・遺伝学的)な“内因”とは無関係な
部分を狙う「民族兵器」をデザインすることは、理論的には可能でしょう。
「人種」や「民族」の違いを究明する学術的試みは“政治的に正しい”活動ではない、
ということでタブー視されるきらいがありますが、そうした政治主義こそ“政治的で
不穏当”だと思います。しかし、差異の研究が、差別の正当化や特定集団の攻撃に
用いられる可能性には注意を払わねばなりません。
「民族」規模での生活習慣の違いと疾病発生のメカニズムを究明する研究だって、
「民族兵器」の開発に転用しうるという可能性を、無視するわけにはいかないのです。
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ロサンゼルスの多民族性、がん研究に一役
(ロイター)8月22日15:06
[ロサンゼルス21日ロイター]がん発生率がもっとも高いのは黒人男性とラテン系以外の白人女性である一方、韓国と中国系市民の間で胃がんが急増していることが、多民族性で知られるロサンゼルスで実施された調査で明らかになった。
ロサンゼルスがん調査プログラムの70万件(1976―2000年)を超えるがん症例を研究した南カリフォルニア大学が発表した。
この研究は、異なる民族や人種集団におけるがん発生の傾向を示している。米国では全国規模のがん統計が存在しないため、潜在的に発生の危険がある集団を特定する一助になる興味深い資料と研究者はみている。
ラテン系以外の白人と黒人女性の間では、乳がんがほぼ2倍に増加したが、その背景には少子化や高齢出産の増加があるとみられている。
ロサンゼルスで男女ともに発生率第3位の大腸・直腸がんは、白人、黒人、ラテン系白人の間では発生率が低下しているが、日本人、フィリピン人、韓国人の間では依然上昇傾向にあるという。
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