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http://sentan.nikkeibp.co.jp/pm/20030818_.htm
名古屋大学医学部附属病院は、健康診断受診者を対象に遺伝子型の無料検査を6月9日から開始した。これまでに、140人弱の健康診断受診者のうち約9割が遺伝子型解析に同意しているという。
遺伝子型の無料検査は、生活習慣病に関連する遺伝子多型研究の一部として行われているものだ。「評価がある程度、定まっている遺伝子多型8種類については、被験者へのサービスとして解析結果を知らせることとした」と、同遺伝子型解析研究の責任者である名古屋大学大学院医学系研究科予防医学/医学推進・判断学教授の濱嶋信之氏(写真)はいう。
同研究では、1年間で1000人を目標に、遺伝子多型解析を行う計画だ。
濱嶋氏は、「遺伝子多型検査を開始したことで、健康診断の受診者数が増えたと思う」という。「現代では、自分自身の遺伝子型を知りたいという好奇心を持つ人が多いと思う。遺伝子多型解析の結果が、なんらかの予防医学的な動機付けになればと思っている」と語っている。
無料で検査結果を知らせているのは、アルコール感受性遺伝子として、アルコール脱水素酵素遺伝子多型(ADH2 Arg47His)、アルデヒド脱水酵素遺伝子多型(ALDH2 Glu487Lys)、タバコ感受性遺伝子として、グルタチオンS転移酵素遺伝子(GSTM1、GSTT1)、NAD(P)Hキノン酸化還元酵素遺伝子(NQO1 C609T)炎症関連遺伝子として、インターロイキン1B(IL-1B T-31C)、高血圧関連遺伝子としてアンジオテンシン変換酵素遺伝子多型(ACE I/D)の8種類だ。
同グループでは、遺伝子多型ごとに適量の飲酒量などを示した生活習慣の改善をアドバイスしたパンフレットを被験者に配布し、遺伝子多型の意味を説明している。
加えて、同グループでは、8種類の遺伝子多型以外の遺伝子解析も行う計画だ。ただし、8種類の遺伝子多型以外は、基礎的な研究段階であることから、解析結果は被験者に通知しないこととしている。
遺伝子多型検査を同意をした受診者から血液を7ml採取し、同大学内で多型解析を行っている。結果は、受診者に対して4週間以内に郵送で知らせている。また、被験者の質問は電話で受け付ける体制を取っているという。(小板橋律子)