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欧州連合(EU)欧州委員会は、地球温暖化効果が強い代替フロンの排出量を10年に予測量の約4分の1減らす規制案をまとめた。自動車用エアコンや冷蔵庫などでの使用を徐々に減らし、京都議定書が定める温暖化ガス削減目標を達成しようとするものだ。
規制案は産業界を対象にしており、自動車メーカーに対して、温暖化効果が極めて強いエアコン用代替フロンHFC134aの使用量を09年から減らし、13年までに全廃するよう要求した。さらに(1)冷房設備などの管理者は代替フロンが漏出していないか最低年1回点検する(2)タイヤ、ガラス、半導体、靴などの製造過程で代替フロンを使う企業や輸出入業者は取扱量を欧州委に報告する、などの義務を課した。加盟各国で操業する日系企業も対象になる。
EUの予測では、95年に6500万トンだった代替フロン排出量は10年に9800万トンに増える。欧州委は、この規制案の実行によって、排出量を2300万トン削減できると見込んでいる。
京都議定書によってEUは、二酸化炭素を含めた温室効果ガス全体の平均排出量を08〜12年に90年比で8%減らす削減義務を負っているが、これまでの削減達成量は不十分なため、今回の提案となった。日本や米国は産業界の自主的な取り組みを中心としているが、EUはより強力な規制案を打ち出した。
12日に公表された規制案は今後、各加盟国や欧州議会の審議にかけられる。ドイツやデンマークの支持が見込まれるが、英国などからは過度の削減目標に反発する声が出そうだ。
代替フロンは、オゾン層を破壊するフロンの代わりに90年代に本格導入されたが、地球温暖化効果が強いため、京都議定書によって排出規制の対象になった。 (08/14 21:43)