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http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news_i/20030814so16.htm
北海道大医学部(札幌市北区)の医師274人が過去5年間に、道内の病院で働いていたように見せかける「名義貸し」をして謝礼を得ていたことが、13日までの同大の内部調査で明らかになった。
◆道内120の医療機関に
名義貸しが医局の指示だったことを認める医師もおり、同大は、医局をまとめる教授や医局長を対象とした再調査を行う。文部科学省も事態を重視、同大に詳しい報告を求める方針だ。
国立大学で、これほど大規模な名義貸しが明るみに出たのは初めて。
同大は、道立札幌医大で同様の名義貸しがあったことから、今年5月、調査委員会を設け、4月1日現在で大学に在籍した教員、研修生、大学院生計1100人を対象に調べた。
調査によると、94人の医師は、勤務実態がないのに月額8万―50万円超、平均で約15万円の謝礼を給与名目で受け取っていた。また、180人は、名義を貸した病院で診療はしていたものの、勤務日数が規定に満たないのに、常勤医師扱いされていた。
名義の貸し先は道内120前後の公立病院を含む医療機関。医師不足に悩む病院は、名義を借りることで、ベッド数などに応じて医療法で定められた医師数の基準を満たしていた。また中には、この基準に連動して行われる診療報酬の減額を免れていたケースもあるとみられる。
名義貸しをしていた医師らは、31の医局などに所属。第2内科が37人と最も多く、第2外科も35人に上った。
複数の医師は調査に、「所属する医局の指示で名義貸しをした」と答えたが、名義貸しの謝礼が医局名の口座経由で医師個人に渡っていた医局もあった。このため北大は、教授や医局長からも事情を聞き、医局がどのように名義貸しに関与したのか調べる方針。文科省は同大の調査を待って、処分も検討する。
一方、北海道と厚生労働省は、名義を借りた病院側に医療法や健康保険法に基づく立ち入り調査を行い、診療報酬の不正受給がないか調べる方針だ。
(2003年8月14日 読売新聞 無断転載禁止)