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(回答先: Re: 中部電力浜岡4号機が原子炉起動 [産経新聞]【また炉心隔壁にひびが残ったまま】 投稿者 エンセン 日時 2003 年 8 月 06 日 16:57:48)
エンセンさんレスありがとうございます。
日本における原子力発電が「潜在的核兵器」であるとともに、「マイナスの核兵器」(他国からの原子炉攻撃によって自国が核汚染されることにより自国に向けての核兵器になり得るという意味)であることは私も認識しています。その意味で、核兵器を保有しない原子力依存国は軍事的に脆弱です。
しかしながら私は必ずしもエンセンさんの仰るような意味での、海外からの圧力という考えをしていません。日本における原子力発電は1963年の東海村原発での発電開始以来続けられており、1970年代に本格化しています。1980年代の中曽根時代に急に活発になったわけではありません。
勿論、米国にとって日本が米国原発産業の極めて重要な市場であることは確かです。取り分け、スリーマイル、チェルノブイリの両巨大事故以来、原発推進の機運が世界的に大きなダメージを受け、米国原子力産業延命のために日本における原子力推進政策の継続はなんとしても守らなければならないものとなりました。
このようにして、米国原子力産業を背景にした米国政府の圧力は、政・財・官が結びついた日本の利権集団化した支配層を動かし、その結果日本での原子力依存が終わらない結果となっていると考えます。
ですから私も米国の圧力が日本の原発政策の背景にあることは否定しません。日本が原発依存を強めるにつれ原発攻撃の危険性は増しています。エンセンさんのご意見のような状況は結果として生じていると考えています。
このようにして、現在の日本は原発攻撃の危険性を相殺するためにも、「潜在的核保有国」であり続けるため原発依存を止められなくなっていると考えています。