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http://www.asahi.com/science/update/0804/003.html
強い疲労感や筋肉痛、微熱などが長期間続く原因不明の病気、慢性疲労症候群の患者の半数で、特殊なたんぱく質が血液中に出ていることが、関西福祉科学大と大阪大の共同研究で分かった。このたんぱく質は脳や心臓などで神経の情報伝達を妨げる働きをする。病態の解明と治療法開発への手がかりになるという。国際医学専門誌の8月号に報告した。
関西福祉科学大の倉恒弘彦教授(内科学)らは患者60人と健康な人30人の血液を採り、神経の情報伝達に関係する4種類のたんぱく質を調べた。すると、CHRM1抗体という特殊なたんぱく質が、患者の53%にあたる32人から見つかった。健康な人からは見つからなかった。
患者のうち、このたんぱく質があった人は「筋肉の脱力感」の程度が、なかった患者より1.5倍強く、「ぼーっとする」という訴えも1.2倍強かった。また、たんぱく質の量が多いほど、症状の程度も重かった。
大脳や神経、心臓などには、意欲や思考力に関係するアセチルコリンという情報伝達物質を受け取る「受け皿」役のたんぱく質がたくさんある。研究チームは、CHRM1抗体がこの「受け皿」に強く結びつき、アセチルコリンの働きを阻害していると見ている。
<文部科学省疲労研究班リーダーの渡辺恭良(やすよし)大阪市立大教授の話> アセチルコリンの作用を阻害するたんぱく質と慢性疲労症候群との関係が明らかになったことは、病態解明と治療法開発への大きな手がかりになる。
(08/04 16:31)