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史上最悪のチェルノブイリ原発事故から17年以上たち、事故炉を遮へいしている「石棺」と呼ばれる巨大建造物の老朽化が進んでいる。崩落の恐れも指摘され、ウクライナ政府は日本などの支援を得て、来年にも新たな石棺の建造着手を表明しているが、いまだ具体的計画もなく、実現を危ぶむ声も強い。
同原発は、事故後も唯一稼働していた原子炉を含め2000年に完全閉鎖されたが、放射能レベルはなお高く、周辺への立ち入りは政府の許可が必要だ。許可を得て事故炉まで250メートルまで近づくと、計測器の数値が上限の毎時999マイクロレントゲン(約12.5マイクロシーベルト)を振り切った。自然界の25倍以上の数値という。
石棺が崩落すれば、なお95%残る炉内の核物質などが大気中に舞い、地上の再汚染は避けられない。崩落した穴から流れ込んだ雨水が、核分裂反応を引き起こす最悪の事態も否定できない。
ウクライナ緑の党のコノノフ議長は「新石棺は事故炉を遮へい物であらためて覆うだけの一時的なもの。事故炉そのものを解体処分すべきだ」と主張する。しかし、解体には新石棺建設を上回る多額の資金が確実に必要で、解体後の放射性廃棄物処理の解決策も見つかっていない。(チェルノブイリ共同)(共同通信)
[7月30日17時1分更新]
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030730-00000103-kyodo-soci