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http://satellite.nikkei.co.jp/weekend/news/03072517072517385700.html
【ワシントン=共同】現在いる鯨の遺伝子の多様性から逆算したところ、北太平洋で19世紀に商業捕鯨が始まる以前に生息していた鯨の数は、捕鯨記録などに基づく従来の推定数よりはるかに多いことが分かり、これまで考えられていた以上に大規模な乱獲が行われた疑いが強くなった。米ハーバード大のグループが25日付の米科学誌サイエンスに発表した。
国際捕鯨委員会(IWC)は、捕鯨開始前の推定数の一定比率以下に減少した鯨は捕獲しないことを決めており、今回の結果は商業捕鯨再開の可否をめぐる議論に影響しそう。グループは「商業捕鯨が鯨に与えた影響はこれまで考えられてきたよりも大きく、現在の数は商業捕鯨を再開できるレベルにあるとは言い難い」としている。
グループは北太平洋のミンククジラ、ザトウクジラ、ナガスクジラについて、ミトコンドリアDNAの多様性を解析。雌の成熟年齢や出産数などを加味し、現在の多様性を生み出すには、どれだけの個体数が必要だったか計算した。
その結果、北太平洋の鯨の遺伝的多様性は非常に高く、捕鯨開始前の推定個体数は、ザトウは24万頭、ミンク26万5000頭、ナガス36万頭と算出された。
捕鯨記録などに基づくこれまでの推定個体数に比べミンクは2倍弱、ナガスは6.4倍、ザトウでは20―26倍の多さという。