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(回答先: 「危険な輸血」、年間2200人分? 投稿者 力なき市民 日時 2003 年 7 月 15 日 07:25:21)
エイズウイルス(HIV)に感染した男性が昨夏に献血した際、精度の高い遺伝子分析を含む2度の検査で陰性(感染なし)と判定され、血液がチェックをすり抜けていたことが15日、日本赤十字社の調査でわかった。
幸い血液は、血液凝固因子製剤などの原材料として保管中で使われていなかったが、有効期限の短い輸血用に回っていれば、患者に使用された恐れがあった。
1999年秋に核酸増幅検査(NAT)が高精度の2次検査として導入されて以来、HIVのすり抜けが確認されたのは初めて。水面下で感染例が発生している可能性が否定できなくなった。
献血時には、1次検査として、血液中の免疫物質(抗体)の有無を調べる血清検査が行われる。血清検査で陰性となった血液は、2次検査として、ウイルス遺伝子の有無を調べる核酸増幅検査に回され、再度陰性になると使用可能になる。
日赤によると、今回HIV感染が判明した男性は昨夏の献血の際、1次検査で陽性の疑いとなり、その後に感染が確定。男性は2週間前にも献血しており、その時は1次、2次検査とも陰性と判定されていた。このため、2週間前の血液を、個別NATと呼ばれる、さらに精度の高い核酸増幅検査で再度調べると、微量のHIVが検出された。
個別検査は1人から0・2ミリ・リットルの血液を取り出して調べる。一方、通常の2次検査は、1人から0・004ミリ・リットルの血液を取り出し、50人分をまとめて分析する。このため、感染直後でウイルス量が極端に少ない場合などは、検査に回した血液中に、たまたまウイルスが含まれないケースが考えられるという。
結果的に、2週間前に採った血液は日赤内部に保管中で事なきを得た。今回の場合、男性の献血は、たまたま製剤の原料に回り保管されていた。原料に回るか輸血に回るかは、その時々の日赤の判断による。
核酸増幅検査の導入以前は、血清検査しか感染を調べる手段がなく、97年1人、99年2人の計3人が、検査をすり抜けた感染血液の輸血を受け、HIVに感染したと報告された。
(2003/7/16/03:01 読売新聞 無断転載禁止)
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20030716it01.htm