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静岡県中小家畜試験場(菊川町)は十七日、体細胞クローンの雌の「金華豚」から十五日
に「クローン二世」となる子豚九頭が生まれたことを明らかにした。体細胞クローン豚の二
世誕生は農業生物資源研究所(茨城県つくば市)に次いで国内二例目となるが、都道府県段
階では初めて。
生まれたのは雄五頭、雌四頭で、分べん時の体重は正常範囲内の〇・六〜〇・八キロ。昨
年六月に生まれた母豚に今年二月、クローンではない「金華豚」の精子を使って人工授精し
た。同畜試は「十七日現在、母子ともに健康だ」と話している。
「金華豚」は希少品種。同試験場は「体細胞クローン豚に繁殖能力があることが判明し
た」と説明する。
農水省によると、国内の体細胞クローン豚の出生頭数は二十九頭(二〇〇三年三月末現
在)。同畜試ではこれまでに十一頭が生まれ、現在七頭が生存している。また、今回出産し
た母豚以外にも二頭の「金華豚」が受胎しており、それぞれ今月二十二日、来月六日に出産
する予定だ。
http://www.nougyou-shimbun.ne.jp/back/news/flash/flash03061809.html