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脳に重要なアミノ酸が減少 統合失調症、解明に期待
統合失調症の患者の血液中では、体のタンパク質を構成するアミノ酸の一種で脳の働きに重要な役割を担う「D型セリン」が減少していることを、橋本謙二・千葉大医学部助教授(精神医学)らが突き止め、このほど米医学専門誌に発表した。
統合失調症の原因解明に結び付くと同時に、D型セリンを増やす働きをする物質をつくれば、新しい治療薬の開発につながると期待される。
D型セリンは、同種のアミノ酸である「L型セリン」が、酵素の働きで変化してできる。橋本助教授らは、統合失調症患者と患者以外各42人を対象に、血液中の濃度を調べた。
その結果、患者のD型セリン濃度は、患者以外に比べ平均17%低かった。L型とD型を合わせたセリン全体に占めるD型の割合も、患者は患者以外より同28%低かった。
D型セリンは、脳内にあるグルタミン酸の受容体の一種と結合して作用し、記憶や学習などに重要な役割を果たしている。(共同通信)
[6月14日18時8分更新]