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全国の国立病院や療養所、高度専門医療センターから二〇〇二年度に報告があった医療事故の件数が百二十四件に上ることが三日、共同通信の情報開示請求に対し厚生労働省が公開した「医療事故報告書」で分かった。
水道水を間違って点滴したり、手術に使った針を心臓部に置き忘れたりしたケースのほか、手術部位を左右取り違えて切ったミスや薬の過剰投与もあり、高度な医療を提供する国立医療機関で単純ミスが頻発する実態が明らかになった。
報告書などによると、国立療養所原病院(広島県)では二〇〇二年十一月、看護師が水道水を入れた袋を輸液と間違って二十代の男性患者に点滴した。患者は一時的に肝機能障害が出たが、その後回復したという。
国立循環器病センター(大阪府)の小児科では一九九三年と九四年に、心臓手術で使った針を患者の心臓部に置き忘れる事故が発生。いずれも二〇〇二年になってエックス線撮影で気付き、家族に謝罪した。
豊橋東病院(愛知県)では〇二年十二月、脳外科手術で手術部位を左右間違えて切開した。使用済みの注射器を患者に使用してしまうミスは、大分病院(大分市)と西群馬病院(群馬県)で起きていた。
「ほかの患者の薬を間違えて注射」(石川県・七尾病院)、「モルヒネを投与すべき患者にコカインを投与」(静岡県・富士病院)、「三倍以上の過剰投与」(宇都宮市・栃木病院)など薬剤関連のミスも多かった。
函館病院(北海道)、下関病院(山口県)などが患者の血液型と違う血液を輸血。内視鏡検査で腸に穴を開けた事故も滋賀病院(滋賀県)、岩国病院(山口県)、大分病院などで起きた。
報告は、医療機関側が過失を認めた例のほか、過失は認めていないが患者や家族から抗議を受けたケースも含まれる。
件数は、事故報告制度が始まった〇一年度より三十一件増えたが、増加原因について、厚労省政策医療課は「報告が徹底された結果だろう」と分析している。
http://www.tokyo-np.co.jp/00/detail/20030603/fls_____detail__036.shtml