現在地 HOME > 掲示板 > 国家破産28 > 696.html ★阿修羅♪ |
|
<小泉政権>経済政策に期待と失望の29カ月 1万円割れ株価
8日告示される自民党総裁選は、現職の小泉純一郎首相の実績、手腕を改めて問う意味がある。中でも大きな争点は経済問題だ。01年4月の政権発足から日本経済はどんな軌跡をたどったか、内閣はどう対応したか、29カ月の動きを追った。
小泉内閣のもとで株式市場は、構造改革路線への期待と、目に見えない成果への失望に揺れ続けてきた。
株価のピークは、初の所信表明演説を行った01年5月7日の1万4529円。市場は「改革路線」を歓迎した。しかし、メニューは次々と繰り出すものの、成果がなかなか見えないことに失望が広がった。この年の9月には米同時多発テロで1万円を割った。一時的に盛り返したものの、デフレ進行や銀行の不良債権処理の遅れから昨年8月以降は1万円割れが普通の姿になった。
低迷に拍車をかけたのは、昨年9月末の内閣改造。竹中平蔵経済財政担当相に金融相を兼任させ、不良債権処理の加速に向けた強硬路線を打ち出したことで、市場は「銀行の整理再編や、貸し渋りによる企業倒産が相次ぐ」と悲観論に染まった。バブル崩壊後の最安値更新を繰り返した末、今年4月末には7607円まで下落し、丸2年で下落率46%を記録した。
だが、その後は様相が一変する。約3カ月で3000円も回復し、政権発足後の下落率も24%に戻している。この回復については、政権内からは「構造改革の成果」との声が上がる一方、市場には「外国人投資家が割安な日本株を買ったため」、「過剰な悲観論による下げ過ぎが解消しただけ」と冷淡な見方がある。【坂井隆之】(毎日新聞)