現在地 HOME > 掲示板 > 国家破産28 > 593.html ★阿修羅♪ |
|
ペソ安止まらず、一時1ドル=55.6ペソ[金融]
http://nna.asia.ne.jp/
このところ続いている米ドルに対するペソ安の流れが止まらない。26日の取引では前日の終値である1ドル=55.420ペソからさらに値を下げ、午前の取引で一時、55.600ペソを付けた。その後は値を戻し、終値は前日比0.030ペソ安の1ドル=55.450ペソとなった。
これまでのペソ最安値は2001年1月、エストラーダ前政権交代の際に記録した1ドル=55.750ペソ。
同日の取引開始に先立ちフィリピン中央銀行のテタンコ副総裁は25日、「必要とあれば、中銀は介入の用意がある」と述べており、市場がこれに反応したとの見方も出ている。
市場関係者によると、先月27日に発生したマカティ市にあるオークウッド占拠事件の影響に加え、来年5月に予定される大統領選挙前の政情不安への警戒感が働いているという。地元の為替ディーラーは、ペソは5月時点から7%近く値を下げており、「次のペソの安値目標は、おのずと過去最安値である55.750ペソということになる」とコメントしている。
こうしたペソ安の背景には、対外的に高い評価を得ている国内財界トップの去就に絡む動きなども影響しているようだ。
まずブエナベンチュラ総裁以下、中銀幹部5人に対し控訴裁判所が下した1年間の職務停止命令。さらにはカマチョ財務相交代の憶測が飛び交っていることが、市場の不安要因になっているとの見方もある。
またラクソン上院議員による、アロヨ大統領の夫であるマイク・アロヨ氏がマネーロンダリング(資金洗浄)に関与していたとの指摘も影響しているとされる。
■電子業界、ペソ安定望む
一方、主要輸出産業としてペソ安の恩恵を享受している電子部品業界では、ペソの安定を望んでいるという。
ビジネスワールド紙によると、フィリピン半導体・エレクトロニクス連盟(SEIPI)のエグゼクティブ・ディレクターを務めるアーネスト・サンチャゴ氏は、ペソ安が業界にとって追い風になると認めた。ただその反面、「長期予測を立てる上で、地元産業を育成するためにもむしろペソは安定した方が良い」との見解を示したという。
■株価も下げる
26日は株価も下げた。フィリピン証券取引所株価指数(Phisix)は、前日比13.25ポイント(1.05%)安の1,248.85ポイント。売買代金は3億9,797万ペソだった。