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(回答先: Re: どうでもいい命安めの患者。今までが最高であった健康保険医療体制(だと思う) 投稿者 M 日時 2003 年 8 月 26 日 22:58:48)
Mさん、従兄弟さんの愚痴を聞いてお上げになるのも大変ですね。従兄弟さんは勤務医でいらっしゃるようですが、私もある勤務医と飲んだときに、こんな愚痴を聞いてまいったことがあります。
− 事務のヤツらが、「先生、この検査は審査に通りませんよ」などとぬかしやがる。お前ら素人に何が分かる。お前らの給料誰が稼いでるのか分かってるのか。お前らは、未収金回収に廻ってればいいんだ。
− だいたい厚労省が患者の負担割合上げるから、こんな事になるんだ。3割になったおかげで患者が減ってしまったじゃないか。患者は患者で「こんな金額払えません」だと。誰が助けてやったかわかってるのか。この次はヤクザよこすぞ。
− それにバカ院長のやつは、「もらい物厳禁。お菓子もダメだ。」だと。冗談じゃない。それでなくてもボーナス減らされてるんだぞ。
− 外科部長のオヤジも「手術後の抗生剤は1回だけにしとけ。」
馬鹿じゃねーのか。昔から胆石は5日、胃癌は1週間、抗生剤打つことに決めてるんだ。EBMか何だか知らないが、患者が感染症で死んだらこっちが訴えられるんだぞ。
− この間はちょっと看護婦のケツ触ったら、婦長のババアが「セクハラですよ。院長に伝えますよ。」だと。ケツも触ってもらえないからひがんでやがる。
− それに、とうとう来月からは患者を呼ぶときは、“様付け”だと。何が悲しゅうて医者が患者にサマ付けるんじゃ!
オレがどれだけ勉強して医者になったか分かってるのか。
− オレは働きずめでクタクタなんだぞ。一日中外来でそれから当直、翌日は病棟。疲れきってチョッとミスったら「報告書かけ」だと。
− ヤメた、ヤメた、こんな病院。月200万で雇う病院いくらでもあるんだ。
でも、彼が飲んで管を巻いたところで、何も変わりません。状況はもっと悪くなるでしょう。彼を200万で雇う病院なんかあるもんですか。
>本物の信頼関係は医療費の完全即時時価会計、完全自己負担決済である。
私の叔父は医業で生計をたてているが、もう既に制度が完全崩壊するのを望んでいる。もう保険制度は崩壊しろとも言っている。国民がゴチャゴチャ言うようならば、もう「出来ない」と言っているが、これをどう思う?
冗談じゃありません。これでは、あなたの叔父様のような、よほど腕のいいエリート医者が金持ち相手にやっていけるだけです。大方の医者は失業し、患者は医者にかかれなくて日本は早死国に転落します。
保健医療体制は医者にとっても患者にとっても必要なのです。
*EBM:http://www.med.kurobe.toyama.jp/kousei/ebm3.htmを参照下さい。