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「ウォルマートがアメリカを、そして世界を破壊する」(ビル・クイン)
http://www.pavc.ne.jp/~ryu/
投稿 平成15年08月22日23時57分
太田龍の時事寸評
平成十五年(二〇〇三年)八月二十二日(金)
(第六百七十七回)
○ビル・クイン著、大田直子訳
「ウォルマートがアメリカを、そして世界を破壊する」(英文原著二〇〇〇年、
邦訳、成甲書房、平成十五年八月)。定価千六百円+税
○「ウォルマート」。
この名前は、日本人の間では、まだ、知って居る人の方が少ないかも
知れない。
○しかし、米国内では、知らない人はまず、居ないだろう。
○世界最大の小売チェーン店。
と言う表現では、実態と大きくズレるであろう。
○「ウォルマート」は、単なるビジネス、単なる一つの企業、と言った
ものではあるまい。
○ウォルマートの従業員は、全世界で百三十万人。米国内で百八万人、
米国外で二十二万人以上。
○二〇〇二年の売上高は、二四六五億ドル、全世界の企業売上で、
一、二位を争う。
○創業者のサム・ウォルトンはしばらく前に病死したが、その資産は、
ウォルトン一家にそっくり継承された。
○近年の世界資産家リスト、上位十位のうちに、ウォルトン家が、三人、
と聞いて居る。
○米国の小売業を制覇したのち、その同じシステムを、中国、韓国を
含む全世界に展開しつつある。
○昨年から今年にかけて、このウォルマートが、経営不振の西友を買収
して、本格的に日本に上陸する。
○本書の巻末に、米国の反NWO陣営の月刊誌、「スペクトラム」、
二〇〇二年五月号に掲載された、ウォルマートについての、
スコールニク論文が収録されて居る。
○ここで、「スペクトラム」論文は、ウォルマートは、ロックフェラー
のダミー(身代わり)、又はフロント会社(看板はウォルトンの店
だが、実体はロックフェラー)である、
との説を論証して居る。
○この「ウォルマート」と言う企業は、
(1)今、完成に向いつつある、世界人間牧場、世界国家、単一世界
政府、新世界権力に於て機能する、世界企業(グローバル・
カンパニー)の見本、雛型(ひながた)、その先駆者、の役割
を果して居る。
(2)そのようなものとして、ウォルトンは、イルミナティ(ロックフェラー)
によって、育成された。
(3)従って、この「ウォルマート」と言う企業は、過去百年以上、
石油産業がそうであったように、小売業に於て、政治経済文化
労働の権力が一体化した存在である、と、見なければならない。
○本書は、
How WAL・MART is Destroying American and the World.
と、題されて居る。
○ウォルマートは、アメリカを破壊しつつある、と言う。
○アメリカを破壊する、とは、どう言うことか。
○それは、ビル・クインの著作に詳しく述べられて居る。
○西友を買収して日本に乗り込んで来た、ウォルマートの幹部は、
これからウォルマートは、日本の文化を変えるつもりだ、
などと、ご託宣をたれた。
○しかしこれは単なる空虚な大言壮語ではないだろう。
○更に、この件は続報する。
(了)