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【ニューヨーク=豊福浩】米オハイオ州司法当局は8日、米連邦住宅貸付抵当公社(フレディマック)の粉飾決算で同州の年金基金が損害を被ったとし、同社を相手に損害賠償を求める訴えを起こした。ウエスト・バージニア州の投資顧問委員会も同日、提訴に踏み切った。粉飾決算に伴い同社の株価が急落しているだけに、同様の訴訟が今後も相次ぐ見通しだ。
フレディマックはすでに内部調査の結果として、旧経営陣が意図的な会計処理を通して業績水準を調整していたことを認めている。オハイオ州のペトロ司法長官は「同州の公務員や教職員が加入している年金基金が不正会計によって2億5000万ドル(約300億円)以上を失った」と語った。
ウエスト・バージニア州の投資顧問委もフレディマックへの投資で180万ドル失ったと表明。また米中西部の運送業者の労働組合などが加盟する年金基金「チームスターズ」も820万ドルの損失を被ったとし、連邦地裁に損害賠償を求める訴えを同日起こした。 (10:05)
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20030809AT2M0900B09082003.html