現在地 HOME > 掲示板 > 国家破産28 > 414.html ★阿修羅♪ |
|
パトリック・ブキャナンが、米国政府の自由貿易政策を痛撃する。
http://www.pavc.ne.jp/~ryu/
投稿 平成15年08月07日02時39分
太田龍の時事寸評
平成十五年(二〇〇三年)八月六日(水)
(第六百六十一回)
○パトリック・ブキャナンの主宰する、
隔週刊の「アメリカン・コンサバティズム」誌二〇〇三年八月十一日号、
七〜十二頁。
○ここに、パトリック・ブキャナンが、
「(アメリカの)製造業の死 − 自由貿易の台頭は、アメリカ工業
基盤、及びそれに伴う、我が国(米国)の主権の溶解」、と言う論文
を書いて居る。
○これは、全文を日本民族に紹介する価値ありと認めるが、ここでは、
とりあえず、その要点を列挙するに留める。
(1)過去三十年来の自由貿易政策によって、米国の製造業は死に
向って螺旋状に墜落しつつある。
(2)自由貿易は、アルコールがひとりの人間に対して与える影響
とほぼ同じ効果を、ひとつの国家に対して与える。
まず、その活力を衰えさせる。
それからその精力を、次に独立性を、
最後にその生命を喪わせる、と。
(3)私(ブキャナン)は、このことについて、「大いなる裏切り」、
と言う著作で、詳細に論じた。
(4)米国建国の父祖の一人、アレクサンダー・ハミルトンは、米国
産業を保護する経済政策を立てた。
(5)今や、米国の工業は、自由貿易政策の下で、壊滅しつつある。
(6)自由貿易の時代は、巨大企業の制圧する時代である。
(7)自由貿易は、世界政府のトロイの木馬である。
(8)自由貿易は製造業の殺害と、独立国としての我が米国の死を
意味する。
(9)米国の企業が地球化するとき、彼等の米国への忠誠心は弱化する。
以下略
○ここで、ブキャナンが述べて居ることは、まことにあたり前、
当然至極のことばかり。
○「自由貿易は、世界政府のトロイの木馬である」、と言う。
○その通り。
そこに、問題の核心がある。
○「自由貿易」と言う、このことば自体が、魔語である。
○ジョン・コールマン博士は、
あのアダム・スミスは、英国東インド会社の工作員であった、と言う。
○英国東インド会社は、インドが正式に大英帝国の領土とされたのち、
その役割を終えて、表舞台を退いた。
しかし、英国東インド会社三百人評議会は、そのあと、表面的には
解散して、そして、「三百人委員会」と言う、完全に闇の中の、極秘
の秘密結社、イルミナティ世界権力の本体として、再構築された、
と言う。
○「世界政府」と言うとき、それを、実体のない、空想の産物と錯覚
してはならない。
○「世界政府」は既に、「三百人委員会」として、百年以上、この
地球上で、機能し、活動して居るのである。
○「自由貿易」を推進するその本体は、この「三百人委員会」である。
○ブキャナンはそのことに気付いては居ないが。
○にも拘わらず、米国の現役政治家の一人としてのブキャナンの公的発言
の水準は、完璧な欲呆け白痴人間と化した日本の「政治家」の水準
に比べれば、比較にならないほど、まともだ。
○日本の売国奴国賊マスコミが、ブキャナンの発言著作を徹底的に黙殺
するのも、また、当然か。
(了)