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坂口力厚生労働相は3日のフジテレビ報道番組で、株価低迷の影響を受け公的年金の積立金運用が6兆円の累積赤字を出していることに関連して「運用に株式を入れるか入れないかの決着を付けたい」と述べ、年内に取りまとめる2004年の年金制度改正の中で株式運用を今後も続けるかどうか、結論を出す考えを示した。
厚労省の審議会は今年3月に「株式を一定程度組み入れる考え方を維持することが適当」との意見書を提出したばかりだが、厚労相はこれまでも運用体制の見直しに繰り返し言及している。首相官邸や与党を中心とした政治決断を念頭に置いた発言とみられる。02年度の公的年金の運用は、3兆608億円の赤字と過去最悪となり、累積赤字は6兆717億円に達した。損失拡大による年金財政の悪化で、将来の年金給付への影響も懸念されている。〔共同〕 (20:00)
http://www.nikkei.co.jp/news/keizai/20030803AT3K0302803082003.html