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(回答先: 経済効果:タイガースVで最大6355億円 UFJ総合研試算 (毎日新聞) 投稿者 シジミ 日時 2003 年 8 月 01 日 21:45:16)
http://gendai.net/contents.asp?c=051&id=1141
【話題の焦点】
2003年7月24日 掲載
阪神優勝が日本経済さらなる落ち込みの引き金を引く!?
“にわか阪神景気”の後が怖い
日銀総裁まで「これで景気回復」などとハシャいでいるが…
「タイガース優勝で景気回復や!」「経済効果は1000億円以上」――阪神タイガースの快進撃に阪神ファンだけではなく日本中が大騒ぎ。日銀総裁まで「阪神の活躍で気分が盛り上がり、経済再生のプラスになる」と言いだす始末だが、そんなことで景気回復できるなら、日銀総裁も竹中大臣もいらないのだ。
そもそも「阪神優勝の経済効果は1133億円」と試算した日本総研主任研究員の小沢廉英氏自身が「実は試算には代替消費が含まれていないのです」と打ち明ける。
代替消費とは、いつも買っている物の代わりに別の物を買うこと。阪神グッズが飛ぶように売れる陰で、ワリを食っている商品があるのだ。
「阪神の快進撃に気をよくした消費者がこれまでの消費にプラスしておカネを使ってくれるなら、経済効果も出てくる。しかし、関西経済の“地盤沈下”は全国平均を上回り、個人の貯蓄も減って追加消費には限界があります」(小沢氏)
盛り上がっているはずの関西も、恩恵に浴しているのはごく一部だ。甲子園球場がある西宮市や隣の尼崎市では「球場に客を取られ、商店街の売り上げは前年比3割減」(地元記者)の惨状で、関西を代表する飲み屋街・北新地も閑古鳥だ。肝心の阪神ファンまで「優勝が既定路線でおもろないわ」と冷め始めているという。「せめて巨人がもう少し踏ん張っていてくれたら……」(小沢氏)というわけだ。
だが、阪神優勝は景気回復にプラスにならないだけではない。
「阪神が優勝したら、景気はますます落ち込む恐れすらある。経済評論家やエコノミストはチト、はしゃぎ過ぎと違いまっか」――こう言うのは関西大名誉教授の上田昭三氏(金融論)だ。
「阪神がこのまま優勝したら、需要の“先取り”や“横取り”を招くだけです。優勝の瞬間だけは記念セールなどで消費が爆発的に伸びるでしょうが、売る方は大変です。阪神百貨店を筆頭に出血覚悟の優勝セールを強いられ、出入り業者は採算ギリギリの納入を迫られます。これでは短期的に売り上げは伸びても、利益は生まれない。計算高い関西人はすでに優勝セールを見越して買い控えしているし、セールで1万円の物が5000円で買えたら、浮いた5000円は貯金に回す。結局は個人消費に回るカネが減り、景気は一層悪くなります」(上田氏)
阪神優勝は日本経済全体にも大マイナスとなりかねないのだ。