現在地 HOME > 掲示板 > 国家破産28 > 295.html ★阿修羅♪ |
|
97年の通貨危機当時、国際通貨基金(IMF)がまとめたプログラムは間違っていたという主張が、IMFの内部から提起された。
IMF傘下の独立評価委員会(IEO)は28日、「最近の資本市場危機でのIMFの役割に対する評価」という報告書をまとめ、「韓国は97年12月の救済金融を申請する直前に経済の脆弱性が現れ始めたが、IMFはこれを感知できなかった」とし、「通貨危機以降、IMFが過度に厳しい改革プログラムを提示し、翌年、韓国は深刻な不況に陥った」と主張した。
同報告書によると、IMFが韓国の資本市場の自由化に気を遣ったあまり、危機直前に短期資金の移動で金融システムが脆弱化したとの事実を見過した。
IMFが主導した経済改革プログラムも韓国の現実には合わなかったと、IEOは指摘した。
IMFはウォン相場を安定化するため、コール金利を30%台まで吊り上げたが、流動性不足の解決には限界があったという。
また、IMFが構造調整により萎縮した経済をてこ入れするため、即刻韓国政府に「拡大財政」政策を勧告すべきだったと、IEOは主張した。
IEOは「IMFは根本的に韓国政府が長期的なビジョンを提示し、金融システムを改革できるようサポートすべきだったが、直接介入することで短期かつ目に見える成果にこだわっていた」と批判した。
また、「米国などIMFの主要出資国の圧力のため、韓国に十分な資金供給ができなかった」とし、「主要出資国の圧力が強く、IMFの意図が誤解を招いたこともある」と主張した。
IEOはIMFのインドネシア・ブラジル改革プログラムにも問題が多かったと指摘し、IMFに全面的な政策見直しとともに、主要出資国の介入を制限し、情報を公開することなどを求めた。
これに対し、改革プログラムを主導したIMF実務陣は「IEOの分析は、IMFの初期政策にのみ焦点を合わせている」とし、「改革プログラムの効果として、99年、韓国の実質GDP(国内総生産)成長率は11%に達した」と反駁した。
IEOはIMF理事会とは独立した機関で、IMFと関連した懸案に対し客観的な評価を下すため、2001年7月に設立された。今回の報告書は政府、学界など関係者へのアンケート調査を土台に作成された。
李世a(イ・セミン)記者
http://japanese.chosun.com/site/data/html_dir/2003/07/29/20030729000046.html