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財務省は26日、本来は2004年度予算で解消することになっている自動車損害賠償責任再保険(自賠責)特別会計から一般会計へ過去に繰り入れた「隠れ借金」の取り扱いについて、来月1日に閣議に提出する概算要求基準には盛り込まないことを決めた。
“借金返済”を盛り込むと、一般会計の歳出が膨らみ、「(政策的経費である)一般歳出を事実上、2003年度以下に抑える」との予算編成の基本方針を守ることが難しくなるためだ。年末にかけての予算編成作業の中で国土交通省と協議し、返済繰り延べなどを求めていく。
自賠責特別会計から一般会計への繰り入れは94、95年度に計1兆1200億円行われた。一般会計が92年度決算で11年ぶりの歳入欠陥に陥るなど、税収の大幅な落ち込みが続いていたため、自動車保有者から集めた保険料の運用益がたまっていた同特別会計から資金を借り入れた形だ。
この資金は自賠責特別会計に再び繰り戻すことが法律で決まっており、期限は当時の大蔵、運輸両大臣が交わした覚書で「原則として98―2004年度に分割して繰り戻す」とされている。
これまで4回に分けて計6352億円が繰り戻されたが、なお元本だけで4848億円、運用収入を加えると約6000億円を一般会計から返済する必要がある。
財務省は、国交省との協議で、期限を再延長して返済を全額先送りするか、2004年度には一部だけを返済し、残りは2005年度以降に分割返済するなどの方法を検討したい考えだ。
(2003/7/27/03:11 読売新聞 無断転載禁止)
http://www.yomiuri.co.jp/business/news/20030727ib01.htm