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経営再建中のダイエーとUFJ銀行など主取引銀行は18日までに、プロ野球球団「福岡ダイエーホークス」を、ドーム球場の買い手が「指定」する新オーナー企業に売却する方針を決めた。ダイエーは福岡事業売却に向け外資系企業3社を候補に売却先を選定中だが、事業全体の資産価値を高めるためには球団売却が避けられないと判断した。ただ、本拠地を福岡市に残すことを前提に、ドームの買い手に球団売却先を決める「特約」を与え球団経営権を譲渡する。ダイエーは、早ければ今年中にも球団経営から完全撤退する。
ダイエーはこれまで「球場、ホテルだけを売却し、球団は保持する」と表明してきたが、外資系投資会社など5社が4月から行ったドーム球場とホテルの第1次資産査定で、ダイエーが球団を継続保有する場合よりも、球団を事業の買い手側に売却する方が事業全体の資産価値が高まることが判明した。このため、取引銀行側と協議した上で、球団売却を決めた。
球団売却の具体的方法は、球団が本拠地を移すことに不安を持つ地元に配慮して、30%を上限に地元企業の出資を認める。その後、プロ野球実行委員会の承認を得て、ドームの買い手が指定する新オーナー企業に球団株式の60%を売却する。野球協約の制限などから、球団の新しいオーナーには、球場の買い手の外資系企業がなることは不可能で、ドームの買い手が選んだ国内有力企業が新オーナーになる公算が極めて大きい。
地元は30%しか株式を保有しないが、ドームの買い手は球団を地元に置かなければ、ドームやホテルの収益が見込めないため、将来、球団が地元から離れる可能性は、極めて低い。
ただし、球団売却の動きが具体化するのは、ドームの買い手が決まる9月以降となるため、来春までに球団売却が完了しない可能性もある。この場合は、ドームの買い手が事実上経営する球団が「ダイエーホークス」のチーム名のまま、ペナントレースに参加する。
現在、球団売却に先立つドームとホテルの売却では、米投資会社のリップルウッド・ホールディングスとコロニー・キャピタル、米大手証券のリーマン・ブラザースの3社が詳細な資産査定を行っている段階。ダイエーは9月にも、3社の中からドーム球場などの売却先を1社に絞り込み、これに歩調を合わせて球団の新オーナー探しが本格化する。(毎日新聞)
[7月19日3時2分更新]
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030719-00000143-mai-bus_all