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7月2日(ブルームバーグ):欧州連合(EU)の行政執行機関である欧州委員会は2日、四半期経済報告を発表し、ユーロ圏景気が上期(1−6月)に停滞したとし、下期の回復についても「大きなリスク」が見られるとの見方を示した。
欧州委員会のソルベス委員(経済金融問題担当)は同報告書で、「ことし下期に経済活動が徐々に回復するとのシナリオについて、その可能性が依然として最も高いが、大きな下振れリスクが存在する」と指摘。さらに欧州委は、ことし通期の成長率見通しについても、4月時点の1%予想を「やや下回る」可能性があるとした。
欧州中央銀行(ECB)は前月、今年の域内経済成長率見通しを最低で 0.4%に下方修正した。ECBは景気回復を促進するため、昨年12月以来3回の利下げを実施。域内政策金利は2%と、域内で少なくとも1948年以来の低水準となった。
ウェルテケ独連銀総裁やドイセンベルクECB総裁などECB当局者らは、これ以上の利下げは必要ないとの見方を示している。欧州委も、ECB当局者らの見方を支持。6月の0.5ポイントの利下げについて、ユーロが4月以来上昇したことによる景気への悪影響を同利下げによる好影響が相殺したと指摘した。ユーロはドルに対し、過去1年間で17%上昇、ユーロ圏からの輸出低下と輸入拡大につながっている。
また、ソルベス委員は同報告書で、域内デフレ・リスクについて「軽微」との見方を示した。
ブリュッセル Emma Vandore ロンドン 吉崎美帆 Miho Yoshizaki
Last Updated: July 2, 2003 07:28 EDT
http://quote.bloomberg.com/apps/news?pid=80000003&sid=aLUmxE.kwY2Q&refer=top_kaigai