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「意外に思われるかもしれませんが、現在、当行と東京三菱銀行は、住宅ローン融資の獲得に関して、実績トップの座をめぐってまさにデッドヒートを繰り広げているのです−」
中央三井信託銀行の業務部幹部がこう言ってみせる。
「ここへ来て、大手各行は、住宅ローンに関して積極的な融資攻勢に打って出ているのが実情です。そうした点で言えば、住宅ローンは現在、非常に借りやすい状況にあるといえるでしょう。まさに、借りるなら今、です。中でも、東京三菱銀行と中央三井信託銀行の攻勢はすさまじいものがあります」(大手銀経営中枢幹部)
とりあえず、以下で大手各行のこれまでの融資実績を見てみることにしよう。
(注、平成15年3月期末残高、カッコ内は前年同期比、融資残高順)
(1)三井住友銀行…12兆3392億円(2790億円増加)
(2)みずほ銀行…11兆4963億円(1391億円減少)
(3)UFJ銀行…8兆1168億円(8375億円増加)
(4)りそなグループ…7兆5623億円(4013億円減少)
(5)東京三菱銀行…6兆6936億円(5239億円増加)
(6)中央三井信託…1兆7514億円(2731億円増加)
(7)住友信託…7883億円(393億円増加)
「中央三井信託銀行について言えば、残高ベースで見た場合、大手都銀とは比べようもない。しかし、“増加率”で見ると、対前年比18%増と目を見張るものがある。“増加率”という点では、トップレベルにあるといえるだろう」(大手都銀役員)
とはいえ、やはり目を引くのは、前年度1年間で8375億円もの増加額を示したUFJ銀行だ。
「しかしこれには、ある特殊要因が働いているのです。実はこの『8375億円』のうち約5000億円については、シティバンクから住宅ローン債権を購入したものなのです。従って、実質的には、約3300億円の増加ということになるでしょう」(UFJ銀行幹部)
こうした点を考慮に入れると、昨年度1年間の住宅ローン増加額トップは、東京三菱銀行ということができるだろう。
「しかし問題なのは、大手各行が融資攻勢を強めつつある中で、逆に残高を減らしている銀行があるということです。住宅ローンは、個人取引の中で核となる金融商品です。したがって、その融資残高を減らしているということは、その銀行で個人客離れが起こっているということにほかなりません」(大手都銀役員)
銀行とは、みずほ銀行とりそなグループだ。
「なかでも深刻なのは、みずほ銀行だろう。他行からの切り崩し攻勢にさらされているのは間違いない」(大手都銀役員)
みずほ銀行支店長が言う。
「やはり何と言っても。システムトラブルの影響は大きい。あの一件以降、加速度的に顧客離れが起こっている。まさにボディーブローのようにあの一件が効いてきている。顧客の信用を取り戻すのは容易なことではない」
2003/7/1