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会社更生法の適用申請の経緯を説明する東日本フェリーの蔦井政信社長(右)=29日午後、札幌市中央区
北海道と本州を結ぶフェリー業界大手の東日本フェリー(札幌市、蔦井政信社長)が30日までに、東京地裁に会社更生法の適用を申請した。同社によると負債総額は単体で約580億円で、同時に会社更生法の適用を申請した関連会社の九越フェリー(福岡市)など関連会社4社を含めたグループの合計で約907億円。
メーンバンクの日本政策投資銀行の事業再生融資を受け、同社の苫小牧−大洗(茨城県)間など7航路と、関連会社の九越フェリーの直江津(新潟県)−博多(福岡県)間の運航は当面継続される見通し。
29日午後、本社で記者会見した蔦井社長は、28日の取締役会で役員全員が辞表を提出したことを明らかにし、「航路を維持し、従業員の雇用を守ることを中心に考え、更生法の適用申し立てに至った」と述べた。
同社は、他のフェリー会社との過当競争の影響などで輸送量が低迷し、九越フェリーの新型船や山形県内のスキー場など関連会社の過大な設備投資による借入金が経営を圧迫。2003年3月期決算では売り上げが275億円で、最盛期だった1997年より100億円以上減少し、84億円の債務超過となっていた。
同社は1965年に設立され、関連会社4社を含めると従業員約1000人の北海道内最大のフェリー会社。