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「天皇家の財布」の気になる中身(ゲンダイネット) 6月20日14:45
宮内庁信用組合の職員が約3億5000万円を着服していたことが今月初めに発覚したが、一般の国民には宮内庁の中に独自の金融機関があること自体が驚きだ。だが、考えてみれば、皇室のおカネについては知らないことだらけだ。きょう(20日)発売の「天皇家の財布」(新潮新書)は情報公開法に基づいて請求した初公開の資料などを使い、こうした疑問に答えている。
この本の著者でワシントン在住のジャーナリスの森暢平氏がこう言う。「皇室費や宮内庁費、皇宮警察予算の皇室関連予算は年間約273億円にのぼり、国民1人あたり214円を負担している計算です。現在の皇室制度ができた1947年以来、一度も議論されたことがなかった皇室のあり方を考える材料として、おカネの面から分析しようと思ったのです」
そのサワリの部分を紹介しよう。
●天皇家の収入は?
天皇や皇族のための予算「皇室費」は宮廷費、内廷費、皇族費の3つに分類され、天皇夫妻、皇太子夫妻、敬宮、紀宮の天皇家6人の私的費用にあてられる内廷費は年間3億2400万円。年4回8100万円ずつ宮内庁「内廷会計主管」名義の口座に振り込まれ、天皇家が私的に雇用している内廷職員25人の人件費もここから払われる。内廷費には所得税も住民税もかからない。
●天皇家は借家住まい
皇居や御所、御用邸などの土地・建物は天皇家の私有財産ではなく「皇室用財産」という国有財産だ。憲法88条に「すべて皇室財産は、国に属する」とあり、原則として私有財産は持てない。
●皇居の水光熱費は?
皇居の電気代などは宮廷費から支払われ、たとえば01年5月を見ると、東京都水道局に約932万円、東京電力に約841万円、東京ガスに約340万円を払っている。NHKのテレビ放送受信料も年間約179万円払っている。
●天皇の宿泊費は?
天皇夫妻の地方訪問の際の宿泊料金は宮廷費の「報償費」から支払われる。天皇や皇族への料金請求は失礼とされた戦前の慣行から「お礼」として渡すのだ。金額はどんな高級ホテルでも全国一律2万円。ちなみに宮中晩餐会で出されるケーキは1個120円だ。
●宮内庁病院は大赤字
宮内庁の職員らも利用する宮内庁病院は医師、薬剤師ら42人の職員がいるが、患者は1日30人程度。00年度は収入が約5600万円で、支出は3億4600万円。3億円近い赤字は宮廷費で穴埋めされている。
【2003年6月20日掲載記事】http://news.www.infoseek.co.jp/NHeadline?sv=SN&pg=article.html&arn=gend_society1_0511119&src=8&pic=0&svx=300700