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セントラル短資オンライントレード・市場営業部長チーフディーラーの松田哲さん(Satoshi Matsuda/ Chief Dealer, Central Tanshi On-line Trading Co., ltd.) は、来週に向けての相場見通しについて、次のようにコメント(ほぼ原文通り)する−−。
<やがて、「角を矯めて、牛を殺す」日本の大規模介入> はっきり言えば、面白くもない相場展開が続いている。当局筋(財務省・日銀)の行っている「覆面介入」のせいだ。 大量介入が実施されると、相場の需給が人為的に歪められるから、通常の感覚でマーケットに臨んでも、それがワークしない。別な言い方をすれば、過去の経験則が通用しない、ということだ。介入が行われるタイミングやその金額は当局筋にしかわからないから、疑心暗鬼になる。こんな時は、相場をやらずに眺めている方が良い、と考えている。先月は約4兆円のドル買い円売り介入を行ったことが発表されている。ドル安・円高が日本の大手輸出企業にとってマイナスなのは理解できるが、このところ行っているような、大規模介入は、かえって相場を壊している。世界で最大の「投機筋」は、現在のところ、日本の当局筋というべきだろう。そして、それは、結果として、「角を矯めて、牛を殺す」ことになっている。
<ドル下値を無理に堰き止めているので、上値も限定的> 来週の注目点は、6月25日の米連邦公開市場委員会(FOMC)。ドル金利は、0.5%の利下げになると、大方の予測になっている。この利下げが、あるや、無しや、を材料に、為替相場は、すでに右往左往をしている。むしろ、0.5%の利下げが実施されない場合や、利下げの幅が予想よりも 小さい0.25%だった場合の方が影響が大きいだろう。もう、ある程度、相場はドル金利下げを織り込んだ状態になっている、 ということだ。ドル金利の利下げを材料にドルを売っても、117円台、もしくは、それ以上の円高水準では「介入」が待ち構えている。ドル/円(USD/JPY)は、ちょっとやりようがない。個人的にはやらない方が良いと考えているが、どうしてもやるのならば、少額でドル買いだろう。ただ、「大量介入」によって需給が歪められている相場だ。117円台、もしくは、それ以下の水準で、大量の売買が行われたという事実が残る。下値を無理やりに堰き止めているので、上値も限定的になるだろう、と考えている。それは、「介入」に乗っかって買った市場参加者たちが、一定の水準で 「利食い」の売りを入れるからなのだ。
<大勢として、目先はドル高傾向でとらえている> 上述のドル/円、ユーロ/ドルの観点を見れば、大勢として、 目先はドル高傾向でとらえていることがご理解できることでしょう。このところ急上昇してきたユーロ/ドルの本格的な調整局面になるとすれば、 ドル/円の上昇スピードよりも、ユーロ/ドルの下落のスピードの方が速いと考えるので、ユーロ/円(EUR/JPY)に関して、目先は、小幅下落と考えている。