現在地 HOME > 掲示板 > 国家破産27 > 695.html ★阿修羅♪ |
|
アジアの中銀、米利下げに追随へ=市場関係者
2003年6月19日
[シンガポール 19日 ロイター]市場関係者によると、米連邦準備理事会(FRB)は、来週の連邦公開市場委員会(FOMC)で利下げに踏み切るとみられているが、FRBが利下げを決めた場合、アジア諸国の多くも、追随利下げに動くとの見方が多い。
アジア諸国は、米国が今年中に世界経済のけん引役となることを期待しつつ、追随利下げにより、自国経済のテコ入れと輸出競争力の維持を目指すとみられている。
<為替レート>
http://jp.moneycentral.msn.com/investor/market/rates.asp
ラボバンクのJan Lambregts調査部長は、「アジアが追随利下げに動く可能性があるのは、主に、為替競争力の問題によるところが大きい」と指摘した。
アジア諸国が、追随利下げを実施すれば、米国との金利差を維持することができ、高金利を求める資金の流入による自国通貨上昇を回避することが可能となる。
アジアの中銀は、自国通貨高の阻止に 懸命になっており、19日午前の時点で、米ドルに対する年初来上昇率が0.5%以上となっているアジア通貨は、イ ンドネシアルピアとタイバーツのみ。これに対し、ユーロは対ドルで10%以上 上昇している。
<各国の対応>
FRBが利下げに踏み切った場合、通貨を米ドルに固定している香港が、追随利下げに動くのは、ほぼ確実。
台湾中銀も、来週のFOMCの翌日に理事会を予定しており、利下げを決めるとみられている。台湾が前回金利を引き下げたのは、昨年11月の米利下げの直 後。
韓国は、国内の景気減速に対応するた め、すでに金融緩和に踏み切っている。また、インドネシア中銀も、インフレ率の低下で、指標金利を10%以下に誘導することが可能となっているが、市場では、両国とも追随利下げの余地は残されている、との見方が多い。
シンガポール金融管理局は来月、為替・金融政策を見直すが、同局は、重症急性呼吸器症候群(SARS)流行の際にも政策変更に踏み切っておらず、今回も政策の変更はない見通し。
マレーシアは、先月景気対策を発表した際に金利を引き下げており、今回は利下げを見送るとみられている。
フィリピン中銀は、必ずしも米国に追 随する必要はないと表明しているが、今月、事実上の金融緩和に踏み切った。
また、タイは、今年3月までの1年間の経済成長率が6.7%に達したが、アナリストは、米国との金利差を維持するため、タイ中銀が追随利下げに動く可能性がある、と指摘している。
http://money.msn.co.jp/news/newscon.asp?nt=1&st=&ac=nTK1787197&cc=02