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日本債券(終了):続落、世界デフレの観測後退−4月以来の 0.7%台 (ブルームバーグ)
2003年6月19日(木)15時16分
6月19日(ブルームバーグ):債券相場は大幅続落(利回りは上昇)。米国での大幅な金融緩和期待の後退を受けて、国内債市場でも行き過ぎた金利低下の修正が起きており、10年国債利回りは4月上旬以来の0.7%台で取引された。世界デフレの観測を背景に前週まで長期や超長期債利回りが急落した反動から、持ち高整理や含み損回避のための現物・先物売りが殺到したもようだ。
東京市場の先物相場は5営業日続落。中心限月の9月物は午前の取引で前日比14銭安の143円62銭まで戻したが、10時すぎからは一貫して売り優勢の展開となり、午前の引け時点では中心限月として2カ月ぶりの142円台半ばまで下げた。午後には制限値幅いっぱいの下げとなるストップ安目前の141円80銭(1円96銭安)まで急落したが、引けにかけてはやや下げ渋って142円40銭で終了した。
市場では、17日実施の20年債入札で需要が盛り上がらなかったうえ、米国ではデフレ観測を背景とした大幅な利下げ期待が後退しており、こうした要因を背景に債券市場では売りが新たな売りを呼ぶ展開となった。 大和住銀投信投資顧問年金運用部の伊藤一弥ファンドマネジャーは、超長期債市場で地方金融機関などから投げ売りが出たことをきっかけに、先物には保有債券の価格下落を回避するヘッジ売りがかさみ、さらに10年債などでも売りが膨らんだため利回り曲線はベア・スティープ(傾斜)化したと言う。
外部環境面での最大のフォロー材料だったグローバル・デフレへの懸念に変化が見られたことが前日からの相場下落のきっかけとなった。 18日の米債相場は3日続落となり、10年債利回りは前日比10ベーシスポイント上昇の3.36%程度で引けた。5月の米消費者物価指数(CPI)のコア部分が上昇したことを受けて、24、25日に開催される米連邦公開市場委員会(FOMC)での最大0.5ポイントの利下げ観測が後退した要因が大きい。
10年債利回り一時0.7%台
現物市場で新発10年債利回りは大幅に上昇して、午後の取引では4月上旬以来となる0.7%台を中心に取引が進んだ。この日、10年物の250回債には午前の取引で押し目買いもあったが、10時すぎ以降にじわじわと売りが膨らみ、午後には前日比19ベーシスポイント高の0.73%をつけた。3時からは0.685%となっている。
また、20年物の62回債利回りは、前日比4.5ベーシスポイント高い0.9%で始まった。その後も日中を通して利回り水準を切り上げており、午後の遅い時間には1.075%と、新発20年物として4月上旬以来の水準まで達した。 この日も中期から超長期まで幅広いゾーンで売りが膨らんだが、利回り上昇が一段と加速したことについて、新光証券の三浦哲也債券ストラテジストは、「流動性の低い20年債をキャリー(資金収支)目的で購入した向きが投げ売りを出していることの要因が大きいのではないか」とみていた。
これほど短期間でしかも急激な金利上昇は想定されなかっただけに、大半の市場関係者の持ち高整理が十分ではないと見込まれており、今後、仮に押し目買いが入って相場が反発する局面でも戻り売り圧力は強そうだ。 ドイツ証券の森田長太郎シニアエコノミストは、「相場の調整幅が大きくなったこともあるが、6月は新年度入り後の4、5月相場が一段落するタイミングだけに、相場が下げ止まっても再び高値をうかがうような急激な切り返しは期待できない」とみている。
*T(債券価格) 前日比 利回り長期国債先物9月物 142.40 -
1.36 1.235%売買高(億円) 79762250回6月債 98.27
0.685(+0.145)*T
東京 赤間信行 Nobuyuki Akama 山中英典 Hidenori Yamanaka
http://news.lycos.co.jp/business/story.html?q=19bloombergto860785&cat=10