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19日の債券相場は急落した。週初には0.4%台前半だった新発10年物国債の利回りは急上昇し、0.7%台と4月上旬以来の高水準になった。新発20年物国債の利回りも1.0%台後半と、前日比では0.220%も上昇した。先物中心限月である9月物の下げ幅は一時1円96銭となり、制限値幅の2円まであと4銭に迫った。
日本の当局による相場操縦のつけはどのように支払われることになるのだろうか?
お金の値段には対外的なもの=為替相場 と体内的なもの=金利 があるといわれる。
日本の当局はドルとの為替相場を同じものか円安傾向にもっていこうとしている。
1995年の80円割れから2000年には水準を100円割れに置き、そして2003年には115円割れを防ごうとしつこく介入をしつづけている。その規模は無制限だと榊原元財務官がいうほど節操がなく垂れ流しの介入がつづいている。
ふつう金利が下がれば、為替はあがるのが自然だといわれているが、国内の金利はずっと下げ続けているのに、為替は上がらなかった。かえって介入のおかげで円安となり下がったのである。
だから基本的に円はどれだけ経常黒字を出そうとドル以下の水準に置かれることになってしまった。
ということは対外的にドルと円は等しいか円の方が安い、ということになるわけだから、金利のほうでもドルの金利=円の金利、理論的にはそのようにならなければおかしいことになる。ドルがどれほど戦争などで赤字を出そうが、ドルの金利に円の金利はあわせていかなければならなくなる。18日のNYは長期金利の指標となる10年物国債の利回りは、前日比0.10%上昇(価格は下落)の3.36%で取引を終えた。0.7%の円の金利とドルの3.36%の金利に裁定取引が行われて等しくなるのが理論上は正しいのだ。さらにいえば、逆転してもいいわけだ。
金利相場というのは金融市場の核であり、もっとも保守的な市場だ。そこが日本当局の破滅的な財政赤字ととどまることをしらないドル買い介入、アメリカ当局の双子の赤字解消にむけた取り組みが見られないこと、それぞれの自堕落な政策をみれば恐怖におののかなかったこれまでの相場のほうがおかしかったのだ。イラク戦争で急落した原油相場も金相場もすでに戻っている。
金利が暴騰するとき、そのときこそ本当の株式相場の死であり金融パニックであろう。