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もう日銀に打つ手はない?! 日銀の武藤敏郎副総裁は17日、東京都内で講演し、一定の物価上昇率を一定期間内に達成することを明言する「インフレ目標策」に消極的な姿勢を示した。3月に新体制に以降した日銀には、思いきった金融政策が期待されたが、いまだにデフレ脱却の処方箋は示せず。言い訳を繰り返すばかりで、完全にお手上げの状態のようだ。
武藤氏の講演は、3月の就任以来初めて。講演では、インフレ目標策を導入するには物価上昇を実現するための手段の裏付けが必要と説明。そのうえで「現段階では実現手段の裏付けは十分とは言い難い」とし、インフレ目標策に消極的な福井俊彦総裁に同調する考えを示した。
武藤氏はかねてからインフレ目標策には慎重とみられていた。しかし前財務事務次官という肩書から、「デフレ退治に向けて日銀に積極的な対応を求める政府と、日銀との調整役になる」(金融アナリスト)との見方もあった。
武藤氏がインフレ目標策に消極的な姿勢を明言したことで、日銀のトップ3のうち、インフレ目標策に積極的なのは、竹中平蔵経済財政・金融担当相と親しい岩田一政副総裁のみ。「武藤氏は福井氏と一体化してしまったのでは」(政府関係者)と、日銀内での議論が停滞することを懸念する向きもある。
デフレ脱却を実現するには、政府の財政出動と日銀の金融政策の両方が必要であることは明白。日銀には「物価上昇を実現する手段がない」などという言い訳ではなく、「こうすれば物価を上昇させることができる」という前向きな提言を期待したいものだ。