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ソフトバンクが49%を保有するあおぞら銀行(旧日本債券信用銀行)株を買収する米投資ファンドのサーベラスが、近く金融庁に認可を申請、6月中に株式公開買い付け(TOB)の手続きを始める。平成17年度中の再上場を目指すが、ハゲタカファンドとも揶揄(やゆ)されるサーベラスにはさらなる野望があるとの見方が根強い。
三井住友フィナンシャルグループとの買収競争に勝利したサーベラス。TOBにはソフトバンクと地銀2行程度が応じる見通しで、買収額は1000億円。7月中に手続きを終える予定だ。
TOB後の保有株比率は60%を超えるため、邦銀への譲渡にこだわっていた金融庁に配慮し、過半数を上回る株は転売する。
あおぞら銀は、平成15年3月期決算で、連結最終利益が233億円。不良債権残高(銀行単体)は一年前の半分以下、不良債権比率も5.97%まで低下した。
本業がきわめて順調に推移し、17年度中に東証一部に再上場という目標も現実味を帯びてきた。巨額の上場益で公的資金を返済するとみられるが、金融業界では「サーベラスの狙いはもっと大きい」との声が上がる。
あおぞら銀が新経営計画で打ち出しているのが、中小企業向け融資の強化や企業再生。「サーベラスの企業買収・再生ビジネスで、あおぞら銀の存在が大きなバックボーンとなる」(金融アナリスト)
さらに、「あおぞら銀買収で実績を作り、地銀など金融機関の新たな買収に乗り出すのでは」(メガバンク幹部)との見方もある。「地域金融機関が破綻(はたん)しても、メガバンクに買収する余裕はない」(同)からだ。
サーベラスは、あおぞら銀株を「最低でも5年間は保有する」と表明しているが、ソフトバンクも長期保有を約束しながら3年もたたないうちに手放している。「上場益を手にした後、転売しても儲けは大きい」(前出のアナリスト)。どう転んでもうまくいきそうなのだ。