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「竹中平蔵経財・金融担当大臣、そしてその側近ともいうべき木村剛KPMGフィナンシャル社長らのグループは、みずほグループのことを陰で『ウィンドウズ2000』と呼んでいるのです。その意味するところは、みずほグループでは“窓際族”ですら年収2000万円ももらっている、ということのようです」
竹中大臣に近い関係者がこう言ってみせる。
もっとも、こうした「ウィンドウズ2000」という指摘に対して、みずほグループサイドは、「まったくのデタラメ。年収が2000万円を超えている行員は役員を含めてほんの一握りしかいない」(みずほフィナンシャルグループ広報部)と激しく反論する。
ここで注目すべきなのは、「ウィンドウズ2000」に関するコトの真偽にあるわけではない。最大のポイントは、竹中−木村ラインが、みずほグループに対して現時点において極めてネガティブな視線を送っている、というところにある。
「そして、そうした物言いから判断して、竹中−木村ラインがみずほグループをまさに許し難い存在ととらえているのはまず間違いないでしょう」(竹中大臣に近い関係者)
昨16日、金融庁は、将来的に経営が悪化する恐れのある金融機関に対して、予防的に公的資金を投入することで自己資本を厚くし、経営体力の強化を図ることを目的にした新制度の骨子をようやくまとめた。
「この新制度の草案については、昨日の金融審議会(首相の諮問機関)の作業部会に提示されました。作業部会では、この草案をタタキ台にする形で、来月中にも報告書をまとめる予定です。そして金融庁サイドとしては、この報告書をベースに法案を作成し、今秋予定されている臨時国会に提出する方向です」(金融庁幹部)
竹中大臣に近い関係者が言う。
「実は、この予防注入に関する新制度こそが、竹中大臣が待ちに待ち望んでいたものなのです。そもそも、公的資金の予防注入を通じてメガバンクの一角を国有化に追い込む、というのが竹中シナリオの本線。従って、りそなのケースはあくまでもイレギュラーなもの、というのが竹中大臣の本音です」
しかし金融庁上層部は、そうした竹中大臣の“狙い”を察知し、これまで徹底的なサボタージュ作戦に出ていたと言っていいだろう。
しかし、そうしたサボタージュ作戦も、竹中大臣が少なくとも9月まで続投する公算が大きくなってしまったことで、全くムダになってしまったようだ。
金融庁検査部関係者が言う。
「メガバンクが抱え込んでいる問題債権−要注意先以下の債権−に対して徹底的にメスを入れ、引き当て不足を指摘したならば、自己資本比率が8%ギリギリ、あるいはそれを割り込む銀行が出てくることは間違いない。ここへ来て一部メガバンクは、不良債権、問題債権を別会社に分離し、あたかも処理が終わったかのような顔をしているが、そんなものはゴマカシに過ぎない。分離しようがしなかろうが、最も重要なポイントは、適切な引き当てが行われているかどうかなのだ」
こう考えていくと、竹中大臣ラインが一部メガバンクの国有化を狙い始めていることは間違いない。
今年度末に向けて、この問題をめぐって一大攻防戦が繰り広げられそうだ。
2003/6/17