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「菅代表が早々に、ああした方針を打ち出したことが、果たして良かったのか悪かったのか…。民主党内部にも、りそなグループに対する公的資金投入問題に関して竹中大臣を追い詰めるべきではなかったか、という声が根強くあることも事実。結局のところ、菅代表の判断は、小泉政権の延命に手を貸してしまったことになるのではないだろうか」
民主党のベテラン代議士がこう言ってみせる。
このコメントに登場する“ああした方針”とは、以下に示すような顛末のことをさす。
去る6月10日のことだ。民主党の菅代表は定例の記者会見で次のような発言をしてみせたのである。
「(竹中大臣に対する不信任決議案の提出をしたならば)自民党の抵抗勢力に手を貸したと誤解される。わが党が取るべき道ではない−」
「結局のところ、この“菅発言”が手足を縛ることになって、竹中大臣に対する追及も迫力を欠くものになってしまったと言えるだろう。確かに我々民主党が、竹中大臣に対する不信任決議案を提出していたならば、自民党の一部勢力がそれに同調する動きがあったことは間違いない。しかしだからといって、早々に“伝家の宝刀”を封印してしまうのもいかがなものかと思う。本件に関して言うならば、菅代表の判断は誤りだったのではないだろうか」
今日(6月16日)夜、小泉首相は公明、保守新両党の党首と会談し、今月18日に会期末を迎える国会の会期延長問題について、最終調整を行う予定だ。
「その延長幅については、最長で7月末ということになるのではないだろうか」(自民党有力代議士)
ここで筆者が注目したいのは、この会期末延長問題というワンパッケージの形で、内閣改造問題が浮上してきた点だ。
「言うまでもなく、国会会期中に内閣改造を行うことは事実上不可能だ。だとしたら国会閉会直後にそれをやるのかというと、はっきり言ってそれはない。小泉首相の意向としては、『9月の総裁選に再選されたならば、それを受けて内閣改造を行う』というものだ」(官邸中枢スタッフ)
小泉首相のシナリオ通りにコトが展開するならば、竹中大臣は9月の総裁選まではとりあえず続投ということに他ならない。
時事通信社が昨日発表した世論調査によれば、9月の自民党総裁選で小泉首相(総裁)が再選されることが「望ましい」とした人は、50.9%と半数を超え、4月の調査よりも6.5ポイント上昇したのである。
「こうした状況から考えても、小泉首相が9月の総裁選で再選されることはここへ来てほぼ確実な情勢になってきたと言えるだろう」(自民党有力代議士)
そしてさらに注目すべきなのは、
「9月の総裁選、そしてそれに続く内閣改造においても、竹中大臣が続投する可能性が出てきたと言えるのではないでしょうか。不良債権処理問題に代表される一連の金融システム改革において、竹中大臣はその象徴です。その看板をあえておろす必要はない、というのが、小泉首相の今の考えです」(官邸中枢スタッフ)
そうなってくると、やはり前述した菅代表の“方針”は、大きな影響を残したと言えるだろう。
2003/6/16