現在地 HOME > 掲示板 > 国家破産27 > 574.html ★阿修羅♪ |
|
米連邦準備制度理事会(FRB)のファーガソン副議長は11日、ニューヨークの日本協会で講演し、「米国がデフレに陥る危険性は極めて小さい」との見方を強調した。米国では物価の下落傾向が強まり、日本に似た状況になるのを懸念する声が出ているが、同副議長は日米経済の違いを指摘し、米国のデフレ回避に自信を示した。
副議長は、01年春から日本銀行が始めた「量的な金融緩和」について、「量的緩和が導入された時点では、すでに物価が持続的に下落する状態だったが、緩和の仕方が十分でなかった」と指摘。不良債権に苦しむ金融機関の資本不足で、貸し出しが減り続けたうえ、企業、消費者ともに投資、資金調達を控え、緩和効果が行き届かなかったとした。
これに対して「米国のファンダメンタルズ(経済の基礎的条件)は、日銀が量的緩和を始めたころの日本に比べてはるかに強い」と指摘。柔軟で効率的な労働・資本市場、情報技術(IT)の発達と生産性の高い伸びなどを強みとして挙げ、「米国内の商業銀行は全般的に利益を上げ、資本も十分だ」と、日本との違いを強調した。
ただ副議長は「日本の経験が示すように、デフレの始まりは予測できないもの」とも述べ、「万一、デフレ懸念が台頭した時には、長期国債の購入などFRBによる広範囲の金融政策が効果的」とし、デフレ予防に積極的な行動を取る構えも見せた。
(06/12 17:35)