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6月13日(ブルームバーグ):欧州自動車工業会(ACEA)が13日発表した5月の欧州18カ国の新車販売台数は、景気低迷のあおりを受け、前年同月の128万台から5.2%減少して122万台となった。過去5年間で最低の水準。米国や欧州自動車メーカーの販売台数がそれぞれ減少したのに対し、日本と韓国自動車メーカーの同数は増加した。
ショレ・デュポン・ジェスチョン(パリ)で1億1500万ドル規模の欧州株投資に携わるカトワール氏は「欧州での購買力は低下しており、消費者は何を買うかについて非常に慎重になっている」と語り、「自動車メーカーにとって、 2003年がすばらしい年になるとは思わない」との見方を示した。
内訳を見ると、自動車メーカーで欧州最大手の独フォルクスワーゲン(VW)と、イタリア製造業最大手のフィアットの販売減少が全体を押し下げた。VWの販売台数は前年同月比5.8%減の22万7818台。フィアットは同16%減の8万8422台と、最大の減少率を示した。BMWの販売台数は同9.9%減の5万1037台。また、年初来の全体の販売台数は前年比で3.8%減少した。
ゴールドマン・サックス(ロンドン)のアナリスト、ヘイズ氏は「販売台数がこの率で減少していることに驚いた」とし「多少懸念だ。販売台数が減少するなか、自動車メーカーがこの大変な市場で、米国で行ったように価格設定に対しより積極的なるかどうか、見極めなくてはいけない」と指摘した。
日本車販売台数は0.5%増
また、日本車メーカーの販売台数は同0.5%増加して14万9559台。マツダの販売台数は同45%増の1万7603台と、日本車メーカーの伸び率でトップだった。ホンダは同9.3%増の1万6351台と、同伸び率で2位。一方、トヨタは同3.2%減の5万8400台と減少に転じた。ただ、同販売台数では引き続き首位となっている。また、日産自動車は同4.3%減少の3万887台だった。
日本車の販売台数拡大について、カトワール氏は「ユーロ相場の上昇が日本車メーカーを大いに助けている」とし、多くの費用が円建てで計上されるため、ユーロ圏で低価格を維持しても利益を得ることができると説明した。ユーロの対円での年初来上昇率は11%。
パリ Alan Katz ロンドン 吉崎美帆 Miho Yoshizaki
Last Updated: June 13, 2003 07:53 EDT
http://quote.bloomberg.com/apps/news?pid=80000003&sid=a_dbwRl..Zpw&refer=top_kaigai