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(回答先: 福井日銀総裁:現状の国債相場がバブルとは言わない−心配は理解 [ブルームバーグ] 投稿者 あっしら 日時 2003 年 6 月 13 日 17:11:32)
福井日銀総裁の言明は自己矛盾に満ちている
あっしらさん。 こんにちわ。
こんな短いコメントを俎上に載せてはアンフェアかもしれませんが、何だか変な言明です。
「現状がバブルとは言わない。先行きの経済に対する慎重な見方と、ほかの金利との格差の縮小で投資行動が加速しているという二つの要因がある」
「先行きの経済に対する慎重な見方」とは、デフレが一層進行し、国債の実質金利が上昇するという見方ですね。
「ほかの金利との格差の縮小」も国債の利回りの相対的上昇を意味しています。
これらは、両方ともに、国債の価格上昇へと向かう投資行動の加速を説明するものです。
「投資行動の加速」を認めているのに、なぜそれがバブルではないのかの説明を避けています。
「金融緩和を続けているのは経済を回復させるためであり、経済が回復してくれば金利が上がってくる。その仕上がりの過程で金利上昇に対しどう立ち向かうかが大きな課題であり」
金利上昇は、つまり国債価格の下落を意味しています。
国債への投資行動の加速を認めながら、同時に、国債価格の下落を金融緩和の目標とするという言明です。
この政策目標が正当なものであるならば、国債価格の下落も正当です。 従って国債価格が高すぎることを認めているに等しい。
国債の価格が高すぎること、国債の価格下落が優先的政治目標であることの言明。 同時に、国債価格が高すぎない(バブルではない)との言明。
この自己矛盾を数行のコメントの中に併存させる福井氏はただ者ではありません。