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フジタ債務超過が熊谷、飛島にも飛び火 ハザマの再生構想にも暗雲 [株ZAKZAK]
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投稿者 あっしら 日時 2003 年 6 月 13 日 17:16:42:


 不況業種のゼネコン界がフジタ・ショックに揺れている。2度の金融支援、会社の分割化など、業界再編の先頭を切っていたフジタが債務超過に陥った。その引き金は、りそなショックに代表される監査法人の厳格査定。震源のフジタでは三井住友建設への合流構想に、暗雲が立ち込め始めた。同じ借金棒引き組の熊谷組と飛島建設の統合計画にもショックが飛び火、ハザマの再生構想にも余波を広げつつある。

 「フジタはある意味、ゼネコン再編の象徴的企業だった。それだけに衝撃は大きい。銀行が描いていた延命のスキームが完全に壊れた」

 大手民間調査機関のゼネコン担当研究員は、強い口調で指摘する。

 不動産、ノンバンクを合わせた不振3業種の先を行く形で荒々しい再編を続けるゼネコン界。

 バブル崩壊後のこの数年、佐藤工業や青木建設、日産建設など十数社の上場企業が破綻(はたん)。鹿島などスーパーゼネコン以外は、生き残りをかけ、主要銀行から借金棒引きなどの金融支援、合併・統合に血眼になってきた。

 フジタも三井住友銀行(旧住友銀行)などから2度の金融支援を受けたが、サバイバル戦は熾烈(しれつ)を極め、昨年10月、建設部門を新フジタ(現フジタ、東証2部)、不採算の不動産部門を旧フジタ(同ACリアルエステート)に分ける荒業に踏み切った。

 「この方法で約8000億円の有利子負債を約2700億円まで縮め、再出発したというのに、初っぱなから債務超過になろうとは、まったく予想もつかなかった」と研究員は振り返る。

 分割後のフジタが初めて発表した平成15年3月期決算は、連結で約36億円、単体では約44億円の債務超過という惨憺(さんたん)たる内容だった。

 要因は「りそなショック」に代表されるように、東陽監査法人に税効果会計に伴う繰り延べ税金資産の厳格査定を求められ、赤字額が大幅に膨らんだためである。

 そこで、フジタは三井住友銀に3度目となる300億円の金融支援を要請するハメにもなった。

 ACリアルエステートも12日発表した平成15年3月期決算で、最終損益が448億円の赤字となった。分割時に不採算の不動産関連事業をすべて引き継いだため、営業損益で275億円の赤字となった。

 外資系証券のアナリストは「フジタ・ショックが示唆するのは、ゼネコンがどれだけ金融支援を受け、会社分割という方法を選択しても、再生の道のりはほど遠いということだ」という。

 気になるのは、フジタの悲願である三井住友建設への合流である。

 先の研究員は「三井住友建設でさえ合併以降、不良債権の処理方法をめぐってもめている状況」としたうえで、厳しい見立てをする。

 「主導権争いも勃発(ぼっぱつ)しているようで、一枚岩になるには2、3年はかかる。そんなところに、単体で債務超過の企業が入れるとは思えない」

 フジタ・ショックは、図らずも熊谷組と飛島建設にも飛び火した。

 熊谷組が会社分割した後、再来年4月に経営統合する予定だが、「熊谷が分社化してもフジタの二の舞になるのではという懸念が消せない」と金融アナリストは言う。

 しかも、3月期決算で、熊谷が2728億円、飛島は165億円と、フジタをしのぐ債務超過に陥落した。

 「両社とも一応、『統合前にウミを出し切るため』などと釈明したいようだが、熊谷が三井住友、飛島がみずほとメーンバンクが違ううえ、互いの得意分野が土木工事で補完メリットがない」

 「もともと、『統合発表は金融支援を受けるためだ』と一部で言われたが、いまだにその批判を払拭(ふっしょく)できないでいる。黄色信号の状態になり、このままでは統合の白紙化もないとは言い切れない」

 1111億円の債務超過に転落したハザマも同様である。

 今秋をメドに不採算の不動産部門を切り離し、土木部門に特化した新会社を設立、中堅の安藤建設から出資をあおぐ再建計画を発表している。

 「分社化で完全に身軽になれるかどうかが焦点」(先のアナリスト)

 バブル崩壊後、ゼネコンのパイ(市場規模)は縮小を続け、今年度は崩壊前の3分の2にあたる53兆円まで減少するとみられる。

 スーパーゼネコンでさえ受注減に頭を抱え、価格をダンピングしてでも民間工事の受注にも躍起となる「冬の時代」のなかで、今後、監査法人の厳格査定という激震も追い打ちをかけそうだ。

 今秋の国会で、政府が検討する銀行への予防的資本注入が法案として成立すれば、「公的資金が不必要なのは東京三菱ぐらい。大手銀行自体が窮地にあり、ゼネコンの延命どころではなくなる」(大手証券幹部)との物騒な見方もある。

 今月10日、準大手で数少ない勝ち組の1つ、前田建設が海洋土木の東洋建設を傘下に収めると発表したように、準大手、中堅を含め、再編・淘汰(とうた)の嵐が吹き荒れる。

 まさに八方塞(ふさ)がり。どう立ち回ればいいのか。借金棒引き組の不振ゼネコンは究極の状況に追い込まれた。


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