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日銀は11日の政策委員会・金融政策決定会合で、中小企業金融を円滑化するため、中小企業の関連資産を裏付け
とした資産担保証券の購入策を決定した。購入は7月に開始し、2005年度末まで続ける。購入限度額は1兆円。
日銀が金融政策の手段として、民間企業の債権を直接買い取るのは初めて。量的金融緩和の効果を企業活動に浸透
させるため、リスク覚悟で回収不能の恐れのある証券の購入に踏み込むという中央銀行としては異例の決断を下し
た。
金融政策運営については、金融機関の余裕資金の量を示す当座預金残高目標を「27兆−30兆円程度」とする量
的緩和策の現状維持を全員一致で決めた。
日銀が新たに買い取り対象とするのは、中小企業の売掛債権を裏付けとして発行する資産担保コマーシャルペーパ
ー(ABCP)と、銀行などの中小企業向け融資を裏付けとする証券。
http://www.tokyo-np.co.jp/00/detail/20030611/fls_____detail__042.shtml