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■■■■■■■■ JOG Wing ■ 国際派日本人の情報ファイル ■
モラル高き中小企業主たち
kizineko
■ No.680 ■ H15.06.06 ■ 6,862部 ■■■■■■■■■■■■
メルマガ「国際派日本人養成講座」４万部 http://come.to/jog
国際派日本人養成講座をいつも興味深く読ませていただいて
おります。
是非とも知っていただきたいアンケートの結果報告が届きま
したのでメールさせていただきました。
6ヶ月ほど前に中小企業主を対象とした「事業再挑戦に関す
る実態調査」のアンケート依頼が社団法人中小企業研究所から
届きまして、誠に不名誉な倒産企業の事業主ではありますが、
アンケートに回答いたしました。アンケート依頼23,718件に対
して有効回答1,508件の回答数でその概要分析結果が全回答者
に返送されたもようです。また、詳しい分析は中小企業庁ホー
ムページ www.chusho.meti.go.jp の「2003年版中小企業白
書」で閲覧できます。
詳しい分析結果は上記ホームページで見ていただくことにし
まして私が一番注目したのは「経営者は危機に対してどのよう
に取り組んだのか？」の項目でした。アンケートの分析といた
しまして
1. 危機を感じてからは、資金繰りに関する対策を実施した企
業が多くなっており、融資要請だけでなく、経営者個人の資
産投入や個人名義で借りた資金を投入したという回答が多く
なっている
2. 倒産の際に特に心配であったことは「従業員の失業」。続
いて「保証人への影響」や「家族への影響」が多くなってい
る。（以上、原文のまま）
多くの事業主（倒産企業の）が危機に際して、わが身のこと
を返りみず努力奮闘したことが目に浮かびます。上記 2.の項
目で一番心配したのが「従業員の失業」で23.8％もあり、「保
証人への影響」21.3％とあわせますと45.1％にもなります。反
対に「個人財産の喪失」「経営者個人の失業」をあげた人は両
方で9.6％でした。
私は倒産前年に融資条件から保証人抜きの借り換えに成功し
ており「保証人への影響」は皆無でしたが、そのままの状態で
倒産していたら一番の気がかりになっていたとおもいます。
（従業員は3年前に自主退職していました）
倒産という危機に際してもわが身のことよりも従業員、保証
人と考えている中小企業主が多いのは驚嘆すべき事実です。モ
ラルの低下が嘆かれている昨今ですが、具体的にこのようなデ
ータがでてくると日本もまんざら捨てたものではありません。
また、再起業意思が倒産企業経営者の52.2％にものぼります。
大企業のリストラに犠牲にされ、銀行の貸し渋りに泣かされ、
ネガティブな面ばかりが強調される中小企業ですが、倒産して
も「またやるぞ！」とガッツな経営者がいるのはうれしい限り
です。（かく言う私もその端くれです。）
以上、アンケートの分析概要をメールさせていただきました。
題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。