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自動車の低価格競争が6月に入って再び激しさを増してきた。激戦区となっているのは、大方が予想していた中級車ではなく、10万元以下の低価格帯の市場だ。
天津一汽は6月1日から、「威姿」、「雅酷」、「夏利2000」など全シリーズについて、最大1万元の大幅値下げに踏み切った。2大シリーズ「夏利」、「金夏利」の10車種でもこれに先立ち、2千元から5700元の値下げを行っている。
これに対抗し、ライバル社の吉利は「豪情」、「優利欧」シリーズなどで1千元から6千元の値下げを発表。「豪情」の販売価格は3万5999元で、業界最低価格を打ち出した。一方、奇瑞は最低販売価格4万9800元の「QQ」を6月から発売、南京フィアットは、1.5リットルの「新西耶納」の最低価格を8万9900元に設定した。奇瑞、羚羊などのメーカーも先行して値下げを行っており、今回の値下げ競争は広がりを見せている。
昨年来の自動車購買ブームの過熱にともない、マーケットは細分化が進んでいる。低価格車ブームは昨年初めに2、3カ月続いた後、熱が下がり始め、多くの消費者らがターゲットとする価格帯は上がった。低価格車の販売シェアは北京では大きいものの、上海、広東などでは、10万元以下の価格帯のシェアはそれほど大きくなく、多くのメーカーも低価格車の販売対象地域を中小都市部や中、西部地域にシフトし始めている。
専門家の分析によると、今回の値下げの動きは、消費者の低価格車離れと無関係ではない。価格が最大のセールスポイントである低価格車だけに、販売が停滞した場合には値下げによる刺激策をとるしかないのが当然だからだ。
数カ月前の激しい中・高級車の販売競争と比較すると、今回の価格競争の影響はそれほど大きくないとみられる。大都市の低価格車市場には限りがある上、主流メーカーのうち価格競争に加わっている企業が少ないためだ。業界内の見方では、今回の低価格競争は低価格車の販売への刺激にはなるものの、市場構造への影響は少ないという。
一方、中国自動車工業協会の専門家は、中・高級車市場と、10万元以下の低価格車市場での2度の低価格競争を踏まえて分析、「今年下半期には中級車分野市場で低価格競争が展開され、15万元から20万元の価格帯に変動があるのでは」という。
また、上海のあるディーラーは「中・高級車と低価格車の値下げの動きにより、中級車は値下げ圧力を受けている。ニューモデルの発売後、価格体系は当然下がる。値下げ幅は低価格車よりも大きく、1万元から2万元の間になる」と予測。「中級車の価格競争が今年の天王山になるだろう」と話している。(編集SO)
「人民網日本語版」2003年6月5日
http://j.people.ne.jp/2003/06/05/jp20030605_29518.html