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6月5日(ブルームバーグ):欧州中央銀行(ECB)は5日、フランクフルトで定例政策委員会を開き、短期金利の調節手段である短期買いオペ(売り戻し条件付き債券買いオペ=レポ)の応札最低金利を0.50ポイント引き下げ、2%とすることを決定した。
ユーロ高が域内景気を抑えるなか、政策金利は1948年以来の低水準となった。利下げは、昨年12月以来3回目。上限政策金利の限界貸出金利と下限政策金利の中銀預金金利も、それぞれ0.50ポイント引き下げられ、3%、1%となった。
ECBの利下げを受けて、欧州委員会のプローディ委員長は、これは「適切な動きだ」と歓迎する意向を示すとともに、「(欧州経済に対し)一段の刺激になる」と指摘した。
同日これより先に、スウェーデン中銀は政策金利を0.50ポイント引き下げ、 1999年以来の低水準とした。一方、イングランド銀行は政策金利を3.75%のまま据え置き、48年ぶりの低水準を維持している。
過去1年間で、ユーロはドルに対して24%上昇しており、自動車大手の独フォルクスワーゲン(VW)や通信機器の仏アルカテルなど企業収益が圧迫されるなか、域内景気は低迷。こうした環境を背景に、イタリアのベルルスコーニ首相など各国政治家からECBに対し利下げ圧力がかかっていた。
デカバンク(フランクフルト)のエコノミスト、ジュニアス氏は「今回の利下げは域内景気を後押しするが、回復の兆候は強くない」と指摘し、「下期に追加利下げの可能性がある」とみる。
ドイセンベルクECB総裁は3日、2003年の域内経済成長について、引き続き「下振れリスク」が見られると指摘。5月の域内製造業景気指数は悪化するとともに、同サービス業活動は4カ月連続で縮小した。
ブルームバーグ・ニュースが33人のエコノミストを対象に実施した調査によると、回答者全員が利下げを予想するなか、大半の22人が0.50ポイントの引き下げを予想していたことから、市場予想通りの結果だった。残りの11人は 0.25ポイントの下げを見込んでいた。
フランクフルト John Fraher ロンドン 大河内 啓子 Keiko Okochi
Last Updated: June 5, 2003 08:42 EDT
http://quote.bloomberg.com/apps/news?pid=80000002&sid=a5MQdS7mRBvc&refer=topj