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「果たして金融庁は、りそな問題に関連して監査法人に対して圧力をかけたのかどうか−。もし圧力をかけたとすれば、竹中平蔵経財・金融担当相の責任問題に発展するのは必至。この問題を徹底的に追及している民主党サイドには、この件に関して相当な量の内部情報、内部資料が集まっていると思われるだけに、竹中大臣も今後相当苦しい立場に追い込まれるのではないだろうか−」
財務省幹部がこう言ってみせる。
昨日(6月4日)の衆院財務金融委員会で、民主党の仙谷由人代議士が質問に立ち、りそなグループサイドが作成したとされる、金融庁幹部とりそなグループ役員との間の「面談メモ」の内容を明らかにした上で
「金融庁は銀行を介して、監査の中身を変えようとしたのではないか−」
と迫ったのである。
この「面談メモ」が作成されたのは5月10日。
「このメモの中には、金融庁の幹部がりそなの監査を担当している新日本監査法人の監査結果に異議をとなえ、りそなに対して新日本監査法人を説得するよう命じるくだりが出ているのです。仮にこの『面談メモ』の中身が事実だとしたら、これまでの竹中大臣の国会答弁は全てウソだったということになる。竹中大臣の責任問題も含めて、これは大変な問題に発展する」(民主党代議士)
それでは、この仙谷代議士の追及に竹中大臣はどの様に答えたのか。
「出所不明の文書にコメントはできない−」
と「面談メモ」自体を“怪文書”扱いにしたうえで、
「直接、間接を問わず監査法人の結論を変えさせるような圧力はなかったと確認している」
と言ってのけたのである。
しかしこの“竹中答弁”に対しては、当の金融庁幹部からも異論が出ているのが実情だ。
金融庁中枢幹部が言う。
「竹中大臣もあんなふうに言い切ってしまって本当に大丈夫なのか。りそなグループをはじめとする大手銀行の担当課長である鈴木正規銀行第一課長が、『オレの目の黒いうちは、りそなは絶対につぶさせない』と豪語していたことは、金融庁の職員なら誰もが知っていたところだ。しかもこの件−つまり金融庁が監査法人に対して実際に圧力をかけたかどうか−について、竹中大臣が徹底的な調査を行ったことなど一度もない。つまりその点だけでも、竹中答弁はウソになる」
金融庁の若手官僚が言う。
「竹中さんには正直がっかりした。竹中さんには、真相を解明する気持ちなどサラサラないのだろう。私の同僚の中には、『こうなったら、真相究明に最も熱心な民主党に、内部告発をしようか』と言い出す者もいる。今後、金融庁の内部文書も飛び出してくる可能性もある−」
衆院の財務金融委員会は、6月11日に参考人としてりそなホールディングスの勝田泰久前社長、新日本監査法人の竹山健二理事長、朝日監査法人の岩本繁理事長らを招致し、審議することを決定した。
果たしてここでどのような発言が飛び出すのか、あるいは民主党がどのような隠し球を用意してくるのか、要注目だ。
場合によっては、竹中大臣の一連の答弁が、ウソだったことが発覚する可能性がある。
民主党の頑張りに大いに期待したい。
2003/6/5