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中国人民銀行(中央銀行)の周小川総裁はこのほど、金融業がよりよく資源配分を行うために、中央銀行は金融のマクロコントロールを通じて、良好な環境と条件を提供する考えであることを明らかにした。周総裁によると、中国の貯蓄率は高く、個人の預貯金は総額10兆元を超えて国内総生産(GDP)にほぼ匹敵する。そのため、貯蓄資源の利用効率の向上が、金融コントロールの直面する大きな課題となる。現在注目される中小企業と農民への貸し渋り問題だが、その主な原因の一つは直接融資のルートが開かれていないことにある。具体的には、企業の資本金が少なく、高い負債を抱えて経営しているため、銀行はリスクを考慮して貸し付けを行わない。一方、銀行には大量の預貯金があるため、資金を運用する場合は貸し付け条件を緩めなければならず、このことが新たなリスクを生み出している。こうしたことから、高い貯蓄率の利害を、よりマクロ的な角度から分析することが必要になる。また貯蓄資源の利用効率問題の解決のため、総合的な措置を取ることが求められる。
周総裁は「今後、金融の管理監督を強化し、銀行システム改革を促進して、金融資源の安全で有効な運用を保障することに努める。海外の事例を参考にしつつ、中国の事情に合わせて、預金者のリスク補償と問題ある金融機関の救済・市場撤退システムの設立を進めていきたい」と述べた。
「人民網日本語版」2003年6月3日
http://j.people.ne.jp/2003/06/03/jp20030603_29410.html