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日銀、自己資本比率8%割れ 総資産最高の141兆円[東京フィナンシャルグループ代表 高橋 誠]
http://www.asyura.com/0306/hasan27/msg/144.html
投稿者 ラドンドラ 日時 2003 年 5 月 31 日 00:32:12:Qesl3YkehCZnE

「日銀、自己資本比率8%割れ 総資産最高の141兆円」

日銀のバランスシートの水ぶくれは前々から指摘していましたが、2002年度決算が発表されたようです。日銀はあまり知られていませんがれっきとした上場会社です、市場はジャスダック昨日は出来ず売り気配5万円買い気配4万9千円で終了です。ですから一年に一回当然決算期は3月ですがディスクロージャーするわけです。今回の決算で特筆すべきは今年初めに指摘した如く、自己資本比率が23年ぶりに8%をわったということと、総資産が141兆円と水ぶくれ状態になったことでしょう。日銀の自己資本比率の簡単な計算式は自己資本(資本金+法定準備金)÷日銀券期中平均発行残高、です。主要資産:国債88兆円と群を抜いています、銀行保有株買取残高は高だか1.16兆円です。

主要負債:日銀券71.05兆円、
当座預金32.05兆円
利益:6600億円

ちなみに欧米の中央銀行の総資本額です:米国87兆円、欧州中央銀行97兆円どうも我が中央銀行だけバブっているようです、民間銀行のように税効果資本はないのかというとありますあります、誰にでも簡単に理解できる方法です。つまり税金を払わないのです。これは法定準備金の積み立て率を引き上げるという方法をとります。

「米経済に不透明感 カーター元大統領補佐官に聞く バブル生産なお途上」

簡潔にまとめると、10年近く過剰投資を繰り返してきた企業の過剰設備は依然として高水準、設備投資・企業再編の減少はイラクなどの地政学的リスクではなく経営者の単なる言い訳にすぎない。私が9.11テロがあろうとなかろうと米国株式は下落したし、イラクが起きようが起きまいが金価格は上昇したということが本質なのです。人は環境のせいにして自らを慰めます、このスタンスからは前向きな行動は生まれません。事実から目を背けずに変化に従順となってその流れにのること、スタンスとしてはリスクを最小限に押さえことが出来ます。
    ≪変化を素直に受け入れ大河の流れに乗る事≫
http://www.jaie.org/topics/5.03/5.28.03.html

良く質問されるのが「現状の政治体制をどう変えるのか?」という答えにくいものです。ただ明治維新さえ、歴史の流れのなかでいったらほんの瞬きをする一瞬の間に、数少ない先進者の手で成し遂げられました。今回の歴史的大変化も同じように一瞬の間に成就してしまうような気がします。

講演会でお話ししてはいますが、イラク戦争のもう一つの本質が「通貨戦争」であるという側面を忘れないようにしてください。原油決済代金をユーロにする動きを封じたのがブッシュでありイラク戦争です。未だに大量破壊兵器は出てきませんし、米国が石油を狙ったということも一理ありますが、ドル対ユーロの基軸通貨を巡る争いという視点を入れると世界が観えてきます。フセインは原油決済にユーロを使おうとしたのです。なんでこんなにユーロがあがるのでしょうか、考えて見てください。

イスラム圏で今後ユーロによる原油代金決済が行われるようになるでしょう。例えばインドネシアなどが候補に挙がります。基軸通貨を巡る争いは表立った争いでなく違った側面を見せながら進んでいきます。これは通貨が「兌換性」を回復する動きです。「大地とゴールド」の時代、通貨(紙幣)は今後単純な金本位制には復帰しません。お金は本来の臆病な性格を取り戻し、実物資産と連動しながら流通するようになります、通貨バスケットとよばれる方式です。

「日本銀行の決算書を2,3日にわたって掲載します」

本件の解禁時刻は 5月27日15時00分

平成15年5月
日本銀行

第118回事業年度(平成14年度)決算等について

1.第118回事業年度(平成14年度)決算
(1)資産、負債の状況
 平成14年度末における資産・負債の状況をみると、資産サイドでは、買現先勘定や国債を中心に、前年度に比べ2兆6,037億円増加(+1.9%)し、資産残高合計は141兆1,674億円となった。一方、負債サイドでも、当座預金や発行銀行券を中心に、前年度に比べ3兆3,997億円増加(+2.5%)し、負債残高合計は138兆1,680億円となった。
 平成14年度における総資産残高は、その時々の金融市場調節方針のもとで、引続き潤沢な資金供給を行う中、前年水準を上回って推移し、年度末には既往ピークの水準となった。
 その一方で、バランスシートの質的な面については、資産の流動性、健全性を維持することに引続き努めた。すなわち、日本銀行が保有する長期国債のうち償還期限が到来するものについては、引続きTB(1年物)により借換え引受けを行ったほか、13年度中に長期国債より借換え引受けを行ったTB(1年物)については全額現金償還を受けた。また、担保の差入れを条件としない、日本銀行法第38条に基づく貸付け(いわゆる特融)の残高は、14年度末で1,631億円と前年度末(9,900億円)対比大きく減少した。なお、14年11月に買入れを開始した株式(15年3月末の「金銭の信託(信託財産株式)」残高1兆1,680億円)に対しては、期末の減損処理後の含み損に対して引当てを行った(15年3月末「株式取引損失引当金」残高658億円)。

(2)損益の状況
 平成14年度の損益の状況についてみると、経常収益が前年度に比べ減少する(▲5,392億円)とともに、経常費用は増加した(+2,820億円)ことから、経常利益は、前年度比8,212億円減益(▲55.4%)の6,620
 これは、日本銀行法第38条に基づく貸付け(特融)の減少に伴い、貸倒引当金の取崩し益が発生したものの、?外国為替関係損益(外国為替売買損益、為替換算差損益の合計)が、外国為替相場の円高化に伴い、損超に転じたことや、?長期国債関係損益(保有長期国債にかかる売却損益、償還損益、償却の合計)の損超幅が拡大したことによるものである。
 次に、特別利益は、遊休不動産等の処分に伴う動産不動産処分益を計上したこと等により、31億円となった。一方、特別損失は、株式の減損処理後の含み損に対して株式取引損失引当金の積立てを行ったこと等から、663億円となった。
 以上の結果、税引前当期剰余金は、前年度比8,825億円減益(▲59.6%)の5,988億円となり、法人税、住民税及び事業税を差し引いた後の当期剰余金は、前年度比8,691億円減少(▲59.4%)し、5,944億円となった。

(3)剰余金の処分
 剰余金の処分については、日本銀行法第53条第1項により当期剰余金の5%相当額を法定準備金に積み立てることが義務付けられているが、財務の健全性確保の観点から、これを超える891億円(当期剰余金の15%相当額)を同条第2項に基づく財務大臣の認可を受けた上で、法定準備金に積み立てることとした。
また、同条第4項に基づく財務大臣の認可を受けた上で、配当金(500万円、年5%の割合)を支払うこととし、この結果、残余の5,053億円を国庫に納付することとした。

(4)自己資本の状況
 平成14年度末(剰余金処分後)の自己資本比率は、7.62%に低下した。これは、自己資本比率の分母である日本銀行券の平均発行残高の増加(前年比+12.0%)を背景としているが、日本銀行としては、債券取引損失引当金及び外国為替等取引損失引当金の維持や、上述の法定準備金の積増しにより、低下幅を抑えるよう努めたところである。

2.第118回事業年度(平成14年度)経費決算
 平成14年度の経費(固定資産取得費及び予備費を除く)の決算は、前年度比+8.2%増加し、2,081億円となった(予算額対比では、111億円の剰余)。この間、固定資産取得費の決算は、前年度比+5.9%増加し、233億円となった(予算額対比では、15億円の剰余)。

3.債権の評価方法の変更
 日本銀行は、「金融商品に係る会計基準」等を踏まえ、本行財務の明瞭性向上を図る観点から、平成16年度より、本行が保有する国債の評価方法(現行低価法)を償却原価法に、外貨債権の評価方法(現行低価法)を時価法に変更することとした。
以上


日本銀行 平成14年度(H14.4.1〜H15.3.31)決算

1.貸借対照表(平成15年3月31日現在)
単位(億円)
(資産の部)    (負債の部)
金地金       4,413 発行銀行券 710,574
現金   2,647 預金 320,538
買現先勘定  121,880 当座預金 309,297
買入手形   291,261 その他預金 11,241
国債  886,512 政府預金 146,135
金銭の信託(信託財産株式)
11,680
貸出金   2,903 国内指定預金 138,145
手形貸付     1,192 その他政府預金    6,489
証書貸付 440 売現先勘定 176,108
電子貸付     1,271 その他負債   175
外国為替    42,086 未払送金為替 41
外貨預け金   1,138 未経過割引料利息その他 10
外貨債券    40,948 未払法人税等 69
代理店勘定   38,710 その他の負債 56
その他資産   8,216 退職給付引当金    76
取立未済切手手形 770 債券取引損失引当金  22,433
預金保険機構出資金  2 外国為替等取引損失引当金4,294
国際金融機関出資 127 株式取引損失引当金   658
預金保険機構住専勘定拠出金1,000 負債の部 合計 1,381,681
新金融安定化基金拠出金 200 ---------------------
政府勘定保管金 3,071    (資本の部)
未収利息 2,485 資本金     1
その他の資産  561 法定準備金 24,047
動産不動産 2,507 特別準備金 0.1
土地建物動産 2,490 当期剰余金 5,945
建設仮払金 13 資本の部 合計 29,993
保証金権利金 5
貸倒引当金  ▲1,141

資産の部 合計 1,411,674     負債及び資本の部 合計 1,411,674


http://www.jaie.org/topics/5.03/5.28.03.html


 
「未来の投資教育」の確立を目指すNPO組織「日本投資家育成協会」
(Japan Association of Investors Education 略称JAIE)のサイト
http://www.jaie.org/index.html

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