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【サンクトペテルブルク伊藤智永】ロシア訪問中の小泉純一郎首相は30日午前(日本時間30日午後)、サンクトペテルブルク市内の上級総合スポーツ学校でプーチン大統領と約30分間会談した。小泉首相は北方領土問題にからみ「平和条約締結の目標に向け、両国がエネルギー開発や非核化など各分野で交流し、国民間の信頼を高めることが必要だ」と強調。プーチン大統領は「この問題は本質は(返還するかしないかであり)簡単だが、極めて重要だ。ロシアとしてぜひ、解決したい強い気持ちを持っている。沼に埋めたり、延期する考えはない」と解決への決意を示した。
大統領は「2国間関係だけでなく国際社会全体の中で両国はお互いを必要とし合っている。両国関係に障害があってはならない」と指摘。「自分の利益のため領土問題をあおる人もいるが、国内政治に利用されて悪循環に陥るべきではない。開かれた目で見るべきだ」などと語った。
また首相は、サハリンでの石油、天然ガス開発について「日露共同の大きなプロジェクトが動き出した」と成果を強調。「極東の石油パイプライン(太平洋ルート)の実現に期待している」と協力を要請した。大統領は「極東共同開発の進展は大歓迎だ。石油パイプラインは中国ルートが早く安い、という議論もあるが、シベリアの未開発資源を世界の広い市場へ送ることが重要だ。専門家に注意深く検討させている」と答えた。
首相が訪日を招請したのに対し、大統領は「喜んで行きたいが、来年3月に大統領選挙があり、日程を調整したい」と回答した。10月にバンコクで開かれる、アジア太平洋経済協力会議(APEC)の機会を軸に調整される見通しだ。
【伊藤智永】
[毎日新聞5月30日] ( 2003-05-30-20:02 )