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http://www.coe.co.jp/company/c2/index01.html
2001年度の業績は、営業収益において過去最高の業績を更新し、10期連続の増収増益となりました。しかしながら、期初に計画していた業績を大幅に下方修正したことをお詫びいたします。主たる要因は、社内基準に満たない新規出店を断じてしなかったこと、社内基準を満たす閉店を止めなかったこと、大きくこの2点があげられます。
そして、売上高が横ばいにもかかわらず営業利益13%増という結果を出すことができました。私たちのユニークな経営手法が、現在のデフレ環境下において、有効に機能した結果であることを自負しております。全社員の努力、そして独自の商品政策をさらに推し進めたことによるものです。また、期中には1:1.5の株式分割を行いました。そして上記を踏まえ、従来10円であった配当金を今期に限り90円増額し、1株100円の配当を実施いたしました。
経営環境認識
今、全国的に先の読めるインフレ時代に成功した、画一的な組み立て(出店重視)に邁進した結果、特徴のない店舗が過剰状態となっています。従来の日本型小売業の経営は右肩上がりの経済を前提にしたものがほとんどであり、現在のデフレ環境下においては有効に機能するどころか、「ますます悪化している」と考えることが本質的に正しいと思います。ですから、現実を直視すれば、見かけの業績向上に安心することなど決してできません。業績拡大を急ぐあまり、店舗拡大を急ぐのでは、我々が常に疑ってきた「業界の常識」と大差ありません。ビジネスをゼロベースで根底から見直し、歴史やカタチにこだわらない新たな収益基盤を構築し、利益を年々積み上げていくことにチャレンジしなければなりません。「モノ売り」ではなく「知恵売り」―この状況を打破する具体的な解決策をいくつものチャレンジに変えていこうと我々は強く思います。
敗北宣言
この1年を振り返って、かつて感じたことのない危機感を抱いています。そもそも日本の財政がデフレと景気後退で持続不可能な方向に進んでおり、誰もが信じている成長方法が根幹から瓦解するような気がしてなりません。デフレ環境下においては、C2の戦略も小手先の変化の域を出ないのではないか?爆発的な業績を達成できるようなものにはなっていないのではないか?ということです。今のやり方を守るとか、支えきれなくなってから破壊するのではなく、今先行的に破壊し、その変化を見ながら次の秩序づくりをするのです。つまり、ポジティブな「敗北宣言」―現在の日本の状況はだれも経験したことのない「時代の転換期」ですから、研ぎ澄まされた勘と蓄積された経験を結集して、戦略を大きく変えなければ勝ち続けられないと思うのです。自らを取り巻く状況が好転するだろうとか、好転して欲しいと思いながら経営する愚を犯したくはありません。「皆うまくいっていないのだから当社はマシな方だ」などという無責任な態度は取りません。マーケットシェア、出店、M&Aよりももっと追求すべきものは何なのか、自らの置かれた状況を厳しく見つめ、対峙する覚悟が将来の命運を分けるような気がしてなりません。このままやっていくことに疑問を感じながら舵とりするのではなく、皆ダメになるという最悪のシナリオを強烈に意識して、最高のものが何かを発見するまであきらめない企業であり続けたいのです。
食品ビジネスを通して、株主の皆様には力強い業績を、従業員の皆さんには自己実現の機会を、お客様には安心・安全・値ごろ感を、それぞれ提供し続けることがC2の理念であります。
それを結果に結びつけるには、食品流通業の様々な常識にとらわれないアグレッシブな発想を実践することを止めないことに尽きます。「守るのではなく、リスクをとる」のです。
C2が小売事業を開始した8年前から比べて、売上高は5倍、利益は10倍となりました。しかし、今の水準を単純に増やすのではなく、この変化率をさらに伸ばすことに重点を置いて将来に備え、果敢なチャレンジをしていきます。世界中のリソースに足を伸ばし、差別化を実現する商品を自ら創造すること、新しい業態の実験を行うこと、社内をさらなる戦闘モードにすること―2003年5月、皆様に2002年度の良い業績報告ができるように全社員で最大限の努力をしていきたいと思います。今後とも支援のほどよろしくお願いいたします。
2002年10月