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【ニューヨーク=鈴木哲也】米主要小売業78社が10日発表した6月の売上高(既存店ベース)は前年同月比2.4%増の591億ドルだった。月後半から気温が上昇し、一部夏物商品が売れ始めたが、全体に割引セールで集客する傾向が強く、伸び率は前年同月の5.1%を下回った。
最大手ウォルマート・ストアーズの既存店売上高は前年同月比2.7%増にとどまった。2―4%増という当初予想の範囲内だったが、前年同月の7.9%増と比べて鈍化した。6月後半からエアコンなどの販売は回復しているが、全体に在庫水準が高くなっているという。
百貨店・総合スーパーは春物衣料の処分などセールを積極展開したものの、前年割れの基調から抜け出せなかった。シアーズ・ローバックは春に比べて減少幅は縮小したが、22カ月連続のマイナス。販売てこ入れに向けて今夏、家電製品を大幅値下げする。 (10:18)
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20030711AT2M1100Q11072003.html